サンチャゴの週刊FX予想です。今週にどんなトレードや投資アイデアを持っているか、どの辺りをサポートエリアやレジスタンスエリアとしてみているかを解説します。
もくじ
AUDJPY 長期サポートで長期買い 短期トレードはレジスタンスエリアで売り
AUDJPYは長期的なサポートエリアまで下げてきました。長期と短期で真逆の戦略で攻めたいと思っています。
左がAUDJPYの月足のラインチャート、右が日足です。
AUDJPYの短期は売り
センチメントは完全にリスクオフなので、短期トレードでは売りを狙っていきます。レジスタンスエリアに引き付けて売りを狙います。
画像の右を参照。これは日足ですが、デイトレードなどの方は1時間足ぐらいでレジスタンスエリアを探してショート狙いがいいと思います。
AUDJPYの長期はサポートエリアで買いを狙いたい
月足レベルの長期で見るとサポートエリアまで下げてきたので少しずつ長期の買いを狙いたいと思っています。
日本は貿易黒字国であり、しかも今経済がボロボロになりつつあるので、政府は円安の動きを黙ってみていることはできないと思います。このまま下げ続ければ、どこかで日銀が介入してくる可能性もあると思います。
ズバッと安値に向けて下げる動きの中で安値で買うことができれば、反発が出る日に利食いできる可能性が高いかと。
月足チャートのサポートエリア、トレンドチャネルの下ラインが重複する位置、移動平均乖離率が広がった時、などのテクニックを使い、逆張りのエントリーポイントで丁寧に、少しずつ買いを入れていきたいと思います。
あと、僕の場合は持っている資産の通貨比率がJPYとUSDに偏っているので、JPYが強くなっている機会に他の通貨を買っておきたいというのもあります。これは利益を求める投資ではなく、資産のFXリスク分散です。10年や20年のスパンでは円安が進むかもしれないリスクはあるので、こういう機会に他国通貨を少しずつ買うようにしています。
円は金利が低いのでAUDJPYを長期保有するとスワップ金利も得られるので、リスク分散と金利収入の一石二鳥でもあります。(しばらくの間は世界中が低金利になるでしょうから大したことないでしょうが…)
AUDUSD
AUDUSDは月曜の朝に急激に下げた後、下髭になりました。長期的なサポートエリアの上端で丁度反転したようです。
AUDはリスクオフで売られる通貨ですし、日足のトレンドは下降トレンドなので売りたいところですが、この巨大は下ヒゲが出た今はよくわからないので触らないことにしました。
先週から売りを狙っていたのですが、中途半端な位置で反転しているので売れませんでした。
AUDUSDは売り狙い。
リスクオフのセンチメントの中、ダウントレンドが出ている
メジャーなサポートエリアまではまだ値幅があるのでショート狙いやすい。
ただ、日足で下髭が出ているので、ちゃんとレジスタンスエリアに引き付けて売りたい。
上にぶち抜かれたらもう一段上でも売りを狙う予定。 pic.twitter.com/5woCymN6we
— サンチャゴ@システムトレードと投資で自由に生きる (@TraderSantiago) March 3, 2020
もし売れていたら、今日の下落で利食いできていたかもしれません。ただ、一瞬の下ヒゲだったので指値で利食いを入れていないと、下では利食いできなかったと思います。
CADCHF 長期的なサポートエリアをした抜けた
CADCHFは長期的なサポートエリアを下抜けしました。
リスクオフの雰囲気が続くなら、まだまだ下げてもおかしくないと思います。
週足を見ると、長期間続いたレンジからの下値ブレークなので、もしこのブレークアウトが成功するなら、まだまだ下落の余地があります。
レジスタンスエリアで売りを狙ってみるのはありだと思います。
ただ、スイスも極端な通貨高を望んではいないでしょうから、何らかの介入による反発には注意が必要です。
CADJPY 短期は売り、長期投資はサポートエリアで買いもあり
CADJPYもCADCHFと同じような状況。
長期の三角持ち合いを下にブレーク。
短期足でショートが良さそう。
ただ、円資産100%の人は、円高の機会を利用して、他国通貨を少しずつ買っていく長期投資もありだと思う。(まだ下げるとは思うが分割で) pic.twitter.com/vVE79ya38q
— サンチャゴ@システムトレードと投資で自由に生きる (@TraderSantiago) March 9, 2020
リスクオフの雰囲気が続く限り、まだ下げると思うので、1時間足ぐらいで新たに形成されるレジスタンスエリアで短期の売りを狙っていきます。
さらに大きく下げる局面で長期投資として長期サポートエリアでの買いもありだと思います。こちらは、今のセンチメントだとエントリーを急ぐ必要ないと思うので日足でガッツリ下げて長期サポートエリアの下限ぐらいで買えたらいいなと思います。
CHFJPY リスクオフ通貨同士の組み合わせ
CHFとJPYはどちらもリスクオフ通貨です。なので、他のクロス円通貨に比べるとトレンドが出にくいと思われます。
CHFJPYはサポートエリアまで下げてきました。もしトレンドが出ずにレンジに戻ると予測するなら、このサポートエリアで買いを狙うのはありだと思います。
ただ、リスクオフ通貨同士の組み合わせはよくわからないので見送るのが良いかなと思います。
EURCHF リスクオフ+EUR圏がしかたなく利下げしたら…
EURCHFは先週描いていたシナリオ通りに動きました。
EURCHFはレジスタンスエリアで売り狙い。
EURはCHFよりもファンダメンタルズが弱い。
センチメントはリスクオフ。
テクニカル的にもダウントレンド。
レジスタンスエリアに引き付けて売りで良いと思う。 pic.twitter.com/MjRLWpXeJG
— サンチャゴ@システムトレードと投資で自由に生きる (@TraderSantiago) March 3, 2020
コロナウィルスの影響でリスクオフが加速し、リスクオフ通貨のCHFが買われて下がっているわけですが、他のクロスCHFと比較して、随分と下落幅が小さいです。
それは想定外にEURが強いからです。
EURが強い理由は、ECBの総裁が利下げを渋っているからというのが大きいと思います。しかしコロナウィルスの影響でえらいことになっているのはユーロ圏も他の地域と同じですから、近いうちに諦めて利下げやQEをするしかなくなると思います。
となると、下げ方が他のクロスCHFと比較して遅れているEURCHFは、今後下げが加速して下落幅で他の通貨ペアに追いついていくのではないでしょうか。
ということで、僕はEURCHFの下位足でプライスアクションを読んでチャンスがあればショートを狙います。
ニュースで大きく動く可能性があるので、XMのようなゼロカットのFX業者でしっかりとロスカット注文を入れておくことが重要だと思います。
https://twitter.com/TraderSantiago/status/1236974602879766528
EURUSD 完全にやられた先週 今週はECBの利下げが発表されるか?
先週は、ファンダメンタルズ的な読みから、EURUSDの売りを狙っていましたが、全てぶち抜かれました。
レジスタンスエリアでプライスアクションのシグナルを待ってエントリーしては半分利食い、残りはロスカットを繰り返しました。フルロスカットになったポジションもありました。
ECBの利下げ拒否が原因かどうかは分からないけど
EURUSDで取ったショートポジションはロスカットに。
USDインデックスはサポートを下抜け。
EURUSDもレジスタンスを上抜け。
もう一段上のレジスタンスエリアか、雇用統計でガラッとトレンドが変わったら再度ショート狙う予定。 pic.twitter.com/vz6VBanB4T
— サンチャゴ@システムトレードと投資で自由に生きる (@TraderSantiago) March 6, 2020
しかし、レジスタンスエリアでのプライスアクションを使ったエントリーに徹して半分利食いとロスカット注文を必ず入れることを徹底していたので、大けがはありませんでした。
ファンダメンタルズのことを考えなければ、単純に買いに転じることができていたと思いますが、それが私のスタイルなので、仕方ありません。良い時と悪い時が、全てのトレーダーに起こります。
今週はというと、今週もEURUSDは寄付きからさらに上昇しています。
今週の木曜にECBの金利決定会合があります。コロナウィルスの影響が悪化する中、ECBには利下げの圧力が相当かかっていることでしょう。
もしECBが「ごめん、ちょっとコロナウィルスを甘く見てたみたい。やっぱり利下げしまーす。」となってしまえば、EURはすごいことになると思います。
いずれにしても、もし今の上昇がストップ狩りだとしたら、EURはものすごく割高になっていて、USDはバーゲン価格になっているということになります。
僕はそっちに賭けて、これまで通りプライスアクションを読んで、レジスタンスエリアでショートを狙っていきます。
ヨーロッパ時間かニューヨーク時間で、強烈な反転シグナルを待ってショート狙います。
この相場環境ですから、もう一段上まで上げるシナリオも全然あり得ると思います。
いずれにせよ、慎重にいきます。
ファンダメンタルズの理由などで、目の前のトレンドに逆らってエントリーする際に重要なことは
- レジスタンスエリアでエントリーを狙う
- プライスアクションでエントリーする
- ポジションの一部は最初のマイナーなサポートエリアで利食い
- ロスカット注文を必ず入れる
これを徹底しておくことで、たとえ予想を完全に外したとしても、大した損失は出ません。
EURJPY はリスクオフなのに下げ足りない?
EURJPYはリスクオフでJPYが買われるので下げてはいますが、下げ足りないと思います。
EURが買われているからです。
ECBが利下げを発表したら、少なくとも112円ぐらいまで下げるのでは?と予想します。
EURJPYは売りを狙っています。
リスクオフのためJPYが強くて下げていますが、EURもなぜか強いので下げ足りないと思います。
週足を見る限り、少なくとも112円ぐらいまで下げるのが自然なのでは?と思います。
1時間足ぐらいで上方向にダマしが出た時にショートを狙っていきたい。 pic.twitter.com/ZQRuE3433t
— サンチャゴ@システムトレードと投資で自由に生きる (@TraderSantiago) March 9, 2020
USDJPY
USDJPYは短期トレードでショートを狙いつつ、急激に下げる局面では日足の移動平均乖離率などを参考にして買いも入れていきたい。
今日のUSDJPY戦略。
昨日の安値圏でできたレンジを上に抜け。
レジスタンスエリア付近まで上げて叩かれる動きを想定し、プライスアクションの売り戦略を実行する予定。
紫のラインは年足Pivotで、2019年1月のフラッシュクラッシュの安値でもある。
こんな動きになったら理想。 pic.twitter.com/ehy0ZlfAmd
— サンチャゴ@システムトレードと投資で自由に生きる (@TraderSantiago) March 10, 2020
リスクオフなので短期足で売りを狙います。3月9日の値幅はちょうど年足ピボットが上と下にあります。
上の年足ピボット付近にあるレジスタンスエリアでプライスアクションを使った戦略でショートを狙い、下のピボットで利食いすることを考えています。
これ以上急激に円高が進むと日銀が介入してくるかもしれないので、急激に下げる局面では反発にも注意した方が良いと思います。
急激に下げる局面では日足の非道平均乖離率なども参考にして買いを入れていきます。
基本的に日本人は資産が円に偏りすぎているので、急激な円高の時は値上がりした円でバーゲン価格になっている通貨を買うのが長期的には良い戦略になると思います。