このページではローソク足の基本を解説します。プライスアクション手法を実践するために必要なローソク足の最低限必要な知識を簡潔にまとめます。
もくじ
ローソク足とは
ローソク足とは、チャートの表示形式の一つになります。
チャートの種類にはいろいろあって、ラインチャート、バーチャート、平均足、ローソク足などがります。
その中でも最も人気があって、ほとんどの勝てるFXトレーダーが使っているのが、このページで解説するローソク足チャートです。
いろいろあるチャートの種類の中で最もシンプルで簡単なのはラインチャートです。
ラインチャートは、価格の変動を線グラフで表示したものです。長期投資家の人など、細かい売買タイミングを重視しない人の中にはこのラインチャートを使う人もいます。
しかし我々は売買タイミングを重視するプライスアクショントレーダーなので、もっと高度なチャートが必要です。
そこで登場するのが、ローソク足チャートです。
ローソク足チャートもラインチャートと同じような価格の流れを表示しています。しかしローソク足チャートでは線ではなく、たくさんのローソク足の流れで値動きを表現しています。そのローソク足の色や形やパターンを分析することで、もっと詳細な分析ができるのです。
ローソク足という名前の由来は、一本一本の見た目がローソクみたいだからです。
ローソク足の時間軸(時間足)
ローソク足チャートには、時間軸というのがあります。
時間軸とは、一本一本のローソク足がカバーする時間のことです。たいていのチャートソフトでは分かりやすい位置に時間軸(時間足)を切り替えるボタンが付いているはずです。
たとえば日足なら、一本一本のローソク足が1日分の値動きを表現していて、1日に1本新しいローソク足が完成します。
1時間足なら一本一本が1時間分の値動きを、週足なら1週間分の値動きを表現します。
1分足なんてのもあって、一本一本のローソク足がたった1分間の値動きを表現します。
時間軸の選択ボタンや時間ラベルを隠して1分足チャートと週足チャートを見比べてみてください。両方ともほとんど同じように見え、見分けがつかないと思います。それぐらいローソク足チャートはどんな時間軸でも使えるユニバーサルなチャートです。
ローソク足の色は2色で表現される(陽線と陰線)
ローソク足は、2色の色分けで、上がったか下がったかを表現します。
TradingViewのチャートの場合、標準設定だと緑と赤で表示されます。
緑のローソク足は、そのローソク足の終値が始値よりも上がったことを示しています。これを陽線と言います。
一方、赤のローソク足は、始値よりも終値が下がったことを示しています。これを陰線といいます。
色の設定は自由に変更できますが、上がったローソク足は緑や青などで表示し、下がったローソク足は赤系の色で表現することが一般的には多いようです。
上がったローソク足を白抜き、下がったローソク足を黒塗りというケースも多いですね。
ローソク足の実体とヒゲ
ローソク足は、実体とヒゲという2種類のパーツで構成されています。
実体
実体とは、ローソク足の太い部分です。ローソクの蝋(ろう)の部分ですね。
実体は、ローソク足の始値(開始した価格)と終値(最後の価格)の位置を示しています。
緑の陽線の場合は、上がったわけですから、実体の下限が始値で、上限が終値です。
一方、赤の陰線の場合は下がったわけですから、実体の上限が始値で、下限が終値です。
ヒゲ
ヒゲは、ローソク足の上下(もしくはどちらか)にちょこっと出ている細い線の事です。
ローソク足のヒゲは、ローソク足の高値と安値を示しています。
上に出ているヒゲ(上ひげ)は高値の位置を示します。
一方、下に出ているヒゲは、安値の位置を示しています。
ローソク足は4つのデータポイントから作られる
ローソク足は、4つのデータポイントから作られています。
- 始値
- 終値
- 高値
- 安値
日足の場合で解説すると
始値は1日の取引が始まったときの価格。
終値は1日の最後の取引の価格。
高値は、そのローソク足の時間内についた最も高い価格。
安値は、そのローソク足の時間内についた最も安い価格。
1本1本のローソク足は、この4つのデータポイントを使って描画されています。
ちなみに、ラインチャートは終値だけを使って描画されています。日々の終値を結んでできる線が、ラインチャートの折れ線です。
ローソク足は終値だけではなく、始値、高値、安値を追加した4つのデータポイントを使って描画するため、その分詳細な分析ができるのです。
ローソク足の中の値動き
ローソク足は、その形状を見ただけで、その中の値動きを想像することができます。
例えば日足のローソク足が1本あると、その1日の中の値動きがどんな様子だったのかをざっくりと想像できるのです。
このローソク足は、ここで始まって~ここで高値を付けて~次に安値を付けて~ここで終値を付けた。という感じで想像することができます。
あなたも何度かやってみてください。ローソク足読解のスキルが上達しますよ。
ローソク足の使い方はトレーダによって様々
ローソク足をトレード手法の中でどのように使うかは、トレーダーによっていろいろです。
一本一本のローソク足を全て観察し続け、値動きを感じ、ここだ!と思う位置で一撃必殺的にエントリーする完全裁量トレーダー。
あらかじめエントリーを狙いたい価格帯も方向も決まっていて、最後のGoサインのシグナルとしてローソク足を使うトレーダー。などなど。
僕は両方やりますが、このコースでは後者の方法を詳しく解説します。これはプライスアクションの初心者にお勧めで、比較的手間がかからず効果的な方法です。
ローソク足 まとめ
ローソク足の基本を解説してきました。
最後におさらいしておきましょう。
- ラインチャートよりもローソク足の方が詳細な分析ができる
- 日足のローソク足なら1本1本が1日の値動きを表現する
- 色は2色で表現される(陽線/陰線)
- 実体は始値と終値を示す
- ローソク足は4つのデータポイントでできる(始値/終値/高値/安値)
- ローソク足をパッと見るだけで中の値動きが分かる
以上でローソク足の基本の解説を終わります。最後までお読みいただきありがとうございました。