ユーロドル(EURUSD)が激しく下げています。反転を見越して逆張りで買うべきか、それとも下落の継続を予想して順張りでショートするべきか難しいところですよね。この記事では季節性アノマリーを使ったバックテストでユーロドルの今後を予想してみました。
季節性アノマリーを使ったユーロドルの予想
季節性アノマリーを使った予想では、今まさにユーロドルが上げ始める時だ、という結論に至りました。
過去21年間の傾向を分析すると、ユーロドルは11月15日頃に安値を付け、12月の末まであ上げやすいという傾向があります。
11月15日に買い、12月31日に手仕舞いするというトレードを過去21年間繰り返すとどうなるか?というバックテストの結果をご覧ください。
このように右肩上がりに上がっています。
過去21年間なので、毎年1回でトータル21回のトレードです。
勝率は71.43%、15勝6敗です。
平均利益率は1.89%
年利換算では16.37%です。
年度別の損益を棒グラフにするとこうなります。
2008年までは明確に圧倒的にこの傾向があり、リーマンショック以降はそうでもなさそうですね。ただ、ここ4年間は上手く機能しています。
リーマンショック以降は違う傾向になっている、ということで過去10年間の日足騰落率の平均を線グラフにするとこんな感じになります。
過去10年間の傾向としては、10月半ば~11月半ばまでは急落し、11月半ば~年末まではレンジ相場になる傾向があるようです。
過去10年間の傾向は過去21年間の傾向とは一致しませんが、いずれにしてもちょっとした反転は期待できそうであることが分かります。
ユーロドルの季節性アノマリーを使った予想をまとめると、以下のようになります。
過去21年間の季節性アノマリーでは、11月半ばから年末にかけて強い上昇が出る傾向がある。
過去10年間における最近のアノマリーでは、10月半ばからの急落は11月半ばに下げ止まり、そこから年末まではレンジ相場になりやすい傾向がある。
EURUSDを季節性アノマリーを使ってトレードするなら、11月半ばに下方向に伸びきったところで逆張りの買いを入れるのは良さそうです。少なくともちょっとした反転が出て利食いできる可能性が高そうだからです。
ちなみに、ユーロドルの値動きを完全解説したページはこちら↓です。
過去22年のデータ分析で分かったユーロドルの特徴 【時間帯/季節性アノマリー】
季節性アノマリーを使ったユーロドル(EURUSD)の予想 まとめ
過去21年間の季節性アノマリーであれ、もっと短期間の過去10年間のアノマリーであれ、ユーロドルの予想としては、11月中頃から12月末までは少なくともちょっとした反転が出やすく、上手く行くと強い上昇も期待できることが分かりました。
季節性アノマリーを根拠としてスイングトレードや長期トレードをするなら、今出ている下落に対して順張りでショートを狙うよりも逆張りで買いを狙っていくほうが良いアイデアということが言えます。
僕自身は米ドル建てで大量の株やコモディティーを保有していますので、米ドルヘッジという意味合いでユーロドルの買いを進めています。このように米ドルが高くなっている今は米国株投資をされている方は米ドルヘッジを行う良いチャンスではないかと思うのです。
デイトレードやスキャルといった短期トレードにおいては短期的なトレンドに沿ってトレードするのが有利ですからショートも狙います。しかし季節性アノマリーは逆張りで買うべきことを示していますので、買占めの兆候が見られたら逆張りの買いもガンガン狙っていきます。季節性アノマリーは再現することがとても多いですから。
ユーロドル(EURUSD)の予想に役立つ情報 まとめ 季節性アノマリーの全貌やCOTなど