日経平均先物やETFを今買うかどうか迷っていますか?この記事では日経平均の今後を過去53年間の季節性アノマリーの分析から予想します。結論から言うと、日経平均はもうしばらくは上げそうだという予想が出ました。その根拠を詳しく解説していきます。
日経平均における53年間の季節性アノマリーをバックテスト
まずは日経平均の季節性アノマリーを調査してみました。
季節性アノマリーとは、1年の中で何月から何月が上げやすい、下げやすいといった傾向の事です。
過去53年間における日経平均の値動きを調べると、10月末から5月の初めごろまでは上昇しやすいことが分かりました。
そこで、毎年11月1日に買って、翌年の4月30日に売るという売買を毎年繰り返したらどうなるかをバックテストしてみました。
損益曲線はこんな感じです。
年度ごとの結果はこうなります。
53年間なので、トータルで53回のトレードです。
39勝14敗の勝率73.58%
1トレードの平均利益率は+6.82%
年利換算だと+14.28%
かなり良い結果ではありますが、最後の(最近の)8年間はいまいちです。(↑の画像の右の方)
そこで直近8年間をもう少し詳しく見てみることにします。
2013年から2020年の値動きの傾向をみると、10月半ばから11月の末までは奇麗に上昇する傾向があるようです。
そのあとはレンジ気味になり、翌年の五月末頃まではじわじわと下げていく傾向があります。
そうなると、直近8年間の傾向を考慮すると、10月15日頃に買って11月末に手仕舞いするトレードをすると良さそうです。
先程の過去53年間のバックテストでは買う時期はほとんど同じですが、手じまいする時期が翌年の4月30日でしたが、過去8年間のバックテストでは年度内の11月30日に手仕舞いするのに変更です。
過去8年間のバックテスト結果は以下の通りです。
資産曲線はこんな感じです。
年度ごとの損益はこうです。
8年間なのでトータル8回のトレード。
8勝0敗の勝率100%
利益率は8.44%
年利換算だと89.59%
わずか8年間の短期的な季節性アノマリーなので何とも言えませんが、とてつもなく良い結果です。
直近の8年間のアノマリーを重視するのであれば、10月15日頃に買い、11月末まで保有すると良さそうです。とは言っても今日はすでに11月18日なので、あと12日ほどの間に短期的な買いトレードを狙うのが良いかな、という感じです。
短いスイングトレードやデイトレードで買いを狙っていってはどうでしょうか。
2021年11月の日経平均の予想 まとめ
季節性アノマリーを使ったバックテストから分かることは…
過去54年間の傾向を重視するのであれば、今頃から買いを狙い、来年の4月末頃まで利益を伸ばそうとすると良い結果になりそうである。
直近の過去8年の季節性アノマリーの傾向を重視するなら、10月半ばに買ってその年の11月30日ごろに手仕舞いする方向性が良さそうである。
以上で、日経平均の今後を予想~53年間の季節性アノマリー分析から見えたことの解説を終わります。