先日、世界で一番有名なFXのオンラインプロップファームであるFTMOの試験(チャレンジ)に合格し、さらに本番口座でも利益を上げてその出金に成功しました。
どうやらFTMOは本物です。
しかもFTMOはEAを使ったトレードも許可しているので、EAを使った自動売買で勝負する僕には天国だという事がわかりました。
ブログ読者さんの中にもFX業者を使って自己資金をトレードするよりもFTMOなどのプロップファームを選択したほうが良い人がきっといると思います。
ですので僕がFTMOの試験を突破して出金するまでに使ったノウハウと体験談をお話ししたいと思います。
ということでこの記事では、
- FXのオンラインプロップファームとは何なのか?
- オンラインではないプロップファームと何が違うのか?
- 信用できるのか?
- FTMOでの試験合格から出金までの体験談
- どうやったらオンラインプロップファームの試験に合格することができるのか?
といったことについて書き残しておきたいと思います。
もくじ
まずは結論から
僕がFTMOで実際に出金に成功しましたし、ネットでもたくさんの出金成功の報告がありますので、FTMOは本物だと自信を持って言えます。
ですので全てのFXトレーダーはFTMOトレーダーになることに挑戦する価値があります。
FTMOではEAを使った完全自動売買も許されているので、自分の資金をリスクにさらしてEAのフォワードテストをするよりFTMOのチャレンジを受ける方が有利だし夢があると思います。
ただし、EAを使ったトレードは許されていますが、ほかのFTMOトレーダーが同じEAを使っていた場合、そのことを理由に試験を不合格にされる可能性があります。ですのでFTMOで使うEAは自作した方がよさそうです。
FTMOのチャレンジは1万ドル(150万円程度)の口座の試験料金が1万4千円程度、10万ドル(1500万円程度)の口座の試験料は8万円程度です。
FTMOでは一人のトレーダーが最大で40万ドル(6000万円)程度まで資金を運用でき、また優秀なトレーダーは直接雇用による固定給+出来高報酬のオファーもあるので夢があります。
だから資金が数十万円しかない超小口トレーダーでもFTMOというプロップファームを成功の足掛かりにすることができます。
FXのオンラインプロップファームとは何か
プロップファームとは、どこかの金持ちが自己資金を運用するために優れたトレーダーを雇って運用させる会社のことです。
広く投資家から資金を集めず、自己資金だけを運用するところがヘッジファンドと違う点です。
しかしFXのオンラインプロップファームの実態は普通のプロップファームとは全然違うようです。
普通のFXのオンラインプロップファームの実態
僕の知る限り、オンラインプロップファームは、基本的には受験料で稼いでいる業者です。
これは少し残念に思います。
オンラインプロップファームも普通のプロップファームのように優れたトレーダーを探して実際に資金を運用して儲けようとしている業者であってほしい、と思いますよね。
しかし実際は、「95%の人はトレードで勝てない」という法則を利用して稼いでいる業者なのです。
たくさんの人がオンラインプロップファームの試験(有料)を受験するので、たくさんのお金が集まります。
試験はチャレンジとバリフィケーションの2段階に分かれており、受験者のほとんどはそのどちらかの段階で不合格になり、ほんの一握りのトレーダーだけが本番口座のトレードにたどり着きます。
たとえ本番トレード口座を提供されても、ほとんどはそこで利益を上げることができず出金するところまではたどり着けません。
ほんの一握りの人が本番口座で利益を上げ、本番口座で上げた利益の80%程度の分け前を得ることができます。
「本番口座」と言いましたが、それすらもリアル口座ではなく、デモ口座であることがほとんどです。
これが、ほとんどのオンラインプロップファームの実態です。
FTMOの実態
FTMOの場合は少し違っていて、優秀なトレーダーは最終的には本物のプロップファームでリアルマネーを運用できるようになります。
FTMOにおけるトレーダーのサクセスパスは4段階になります。
- Challenge (1次試験):デモトレード
- Verification (2次試験):デモトレード
- FTMOトレーダー:デモトレードでの利益の最大90%を出金できる
- Quantlane:リアルマネーを運用するプロップトレーダー(固定給+出来高)
初めの2段階は純粋なデモトレードによる試験です。
3段階目のFTMOトレーダーのフェーズでは、デモ口座におけるトレードであるにもかかわらず、そこで上げた利益の80%~最大90%の金額を出金することができます。
3段階目のFTMOトレーダーのフェーズで特に優秀な成績を収め、高い基準を満たしたトレーダーはQUANTLANEというプロップファームでリアルマネーを運用させてもらえるようになり、固定給+出来高の報酬を得られるようになるそうです。
FXのオンラインプロップファームをうまく利用する
FTMOはとても正直で、「デモトレードを収益化しよう(Monetize your demo trading」というキャッチフレーズで宣伝しています↓
トレーダーがすぐにでも会社のリアルマネーを実際に運用させてもらえる、という誤解を生まないようにしている点は好感がもてます。
さて、このデモトレードという点ですが、ぼくは、トレーダーにとって大きなメリットだと思っています。
デモ口座でのトレードはリアルマネー口座でのトレードよりもトレーダー側にとって勝つための難易度が低いです。
デモ口座では勝てるがリアル口座では勝てない、という人の話は聞いたことがあると思います。
デモ口座ではリアル口座に比べてスプレッド、スリッページ、約定率においてすべて有利になるからです。
ですので、デモ口座で稼いだ金額を出金できる、というFTMOの仕組みはトレーダーにとってメリットでしかないのです。
なので、僕は4段階目のQUANTLANEよりもむしろ3段階目のFTMOトレーダーのフェーズがおいしいのではないかと思っています。
FTMOトレーダーの段階(デモ口座で稼ぐ段階)でも最大40万ドル(6000万円)程度まで運用させてもらえます。
6000万円が入ったデモ口座を用意してもらい、そこで上げた架空の利益の80%~90%を実際のお金でもらえる。十分ではないでしょうか。
しかしここで心配になると思います。
デモ口座はいいのだけれど、裏でゴニョゴニョ悪いことをしてストップ狩りとかしてくるんじゃないの?
と。
僕も最初はそれを疑いました。
しかし実際に使ってみたところ、そういったことは一切見受けられませんでした。
僕はEAを使ってトレードしていますが、バックテストと同じような(というかそれ以上の)結果がFTMOの本番口座でも出せていることからそれがわかります。
(↑僕のFTMOトレーダー口座での資産曲線)
FTMOはそんな太っ腹なことをしていて大丈夫なんだろうか、長続きするんだろうか、と心配になります。
きっとFTMOへ受験料をたくさん献上してくれる、デモ口座ですら勝てない負け組トレーダーが思った以上にたくさんいて、それでFTMOのビジネスモデルが成り立つのでしょう。
いずれにせよ、このオンラインプロップファームのブームが続く限り、優秀なトレーダーはその仕組みを利用して稼がせてもらうしかありません。
FTMOの体験レポート
僕の本業は株と先物のトレードなのですが、副業としてAIを使ってEAを量産してひたすら運用する、というプロジェクトを進めています。
AIを使うと次から次へとたくさんのEAが完成していく(月に10個以上)ので、それらを運用する資金をどうするか悩んでいました。
そこで、量産したEAのフォワードテストとしてFTMOを使ってみることにしました。
FTMOでは1次試験のことをチャレンジといいます。
FTMOのチャレンジは1万ドル~20万ドルまで口座サイズがいくつか用意されています。
FTMOのチャレンジは何度でも受けれますし、複数のアカウントの試験を並行して受けることができます。
FTMOを使うのが初めてだったので、まずは最小のアカウントで実験してみることにしました。
実際にEAを使ったトレードが許され、そこで上げた利益を本当に自分の銀行口座に振り込んでもらえることをまずは確認したかったのです。
もしかすると条件をクリアしたのはいいけれど、EAの動作が気に入らないから失格!などと言われてしまうかもしれません。だから最初は小さい口座でテストしてみたのです。
とりあえず余っているEAを使ってFTMOのチャレンジを月1ぐらいのペースで4つ受けました。
その結果、そのうちの2つがすでに合格して3段階目のFTMOトレーダーの段階(デモトレードの利益を出金できるフェーズ)に移行し、1つは2次試験を継続中、もう1つは残念ながら途中で失格となりました。
試験に受かった2アカウントのうち1つのアカウントで1か月目から利益が出たので出金に成功しました。↓でREWARDとなってるものです。
FTMOでは↓こんな風に証明書が発行されます。
金額はめちゃくちゃ小さいですが、実際に出金できることを確認できたので、目的達成です。
流れは非常に簡単でした。
チャレンジを購入すると、MT5のログイン情報が送られてきます。(MT4やcTraderも選択できました)
送られてきたログイン情報でMT5にログインし自作のEA群をセットして放置する。それだけです。
しかし面倒なことがある事もわかりました。
試験の各段階の切り替わりと、FTMOトレーダー(3段階目)以降は1か月に一度口座の集計が行われます。その度にポジションを全て閉じ、その都度新しいアカウントで一からスタートする必要がありました。
新しいアカウントになるということは、そこでまたEAを設定しなおす必要があったので、そこが面倒でした。
また、FTMOトレーダーになるというタイミングで詳細な個人情報を入力することを求められました。これは重複登録を防ぐために必要とのことです。
FTMOトレーダーとしては特定のトレーダーへのアロケーション(資金の割り振り)は40万ドルまでと決められているので、一人のトレーダーが偽名を使って複数のアカウントを持つことを防ぎたいということなのしょう。
FTMOトレーダーとして3段階目のトレードが始まると、1か月ごとに集計のためにすべてのポジションが閉じ、そこで利益になっていたら利益の80%(出世したら最大90%)を報酬として受け取ることができます。
1か月ごとにすべてのポジションが閉じられてしまうということは事前に調べていなかったので少し誤算でした。
というのは、僕が作っていたEAポートフォリオはほとんどが4時間足を使ったトレンドフォローのEAだったので、1か月ごとにすべてのポジションを閉じられるのは少し頻度が高すぎるからです。
トレンドフォロー戦略は長くポジションを保有して利益を伸ばすほうが良いので、今後はちょっと考えないといけないなと思っています。
ちなみに最初の2段階の試験(チャレンジとバリフィケーション)の各段階の期限は無期限でしたので、勝ちトレードは十分に利益を伸ばすことができました。
今後FTMOでの運用向けにEAを開発する際には、4時間足を使うとしても、トレードの頻度を重視してあまり長期間ポジションを保持しないEAを中心に開発していく方針に切り替える必要があるかもしれません。
報酬の送金には銀行振り込みと仮想通貨(BTCやLTCなど)での送金を選択することができました。仮想通貨で受け取ることができるのは手軽でいいなと思います。
ソニー銀行を使うことで手数料無料で外国からの外貨の送金を外貨のまま受け取ることができます。それで最初はソニー銀行宛てに送金してもらいましたが、なんとソニー銀行側で入金を拒否されてしまいました。
入金理由の入力欄に「プロップファームから受け取る報酬」といったことを書いてしまったので、それが意味不明だとう理由で拒否されたのかもしれません。入金理由をもうちょっと工夫して書けば行けたかもしれません。
送金が返金されてしまったのでFTMOに連絡してビットコインで再度送金してくれるようにお願いしました。すると快くビットコインで再送金してくれました。
ビットコインの送金手数料はこちらもちで数ドル引かれましたが、無事にFTMOトレーダーとしての報酬を受け取ることができました。
FTMOトレーダーとしてデモトレード口座での利益の80%の金額を実際に手に入れることができました。素晴らしいですね!
FTMOのチャレンジで受かるコツ
僕がFTMOの試験に合格するために考え成功したコツについて解説します。
コツは2つです。
- 口座タイプとしてスイング口座を選択する
- 淡々と真面目に退屈なトレードを繰り返す
FTMOスイング口座を選択する
FTMOの口座は資金のサイズ以外にルールとレバレッジの異なる2つの種類があります。
- FTMO通常アカウント(レバレッジ100倍)
- FTMOスイングアカウント(レバレッジ30倍)
通常アカウントの方は100倍のレバレッジが許されている一方で、厳しい資金管理ルールが課されます。
例えば指標発表の前後ではポジションを保持することもエントリーすることも許されなかったり、次の日にポジションを持ち越せなかったりというルールです。
一方スイング口座の場合はレバレッジが30倍ですが、指標発表時のトレードもオーバーナイトも週末の持ち越しも許されています。
僕はスイング口座を選択しました。
忘れないでください。FTMOもある程度は受験料で稼いでいる業者だと思われるので、できるだけ受験者を落としたいと考えているはずです。
だとすると、細かいルールの多い通常アカウントの場合、ありとあらゆるルール違反を理由に試験で落とされる可能性が高くなります。
たとえトレードで勝てていても、何か一つでもルールを破った時点で失格になるかもしれないわけです。
指標発表時のポジションの閉じ忘れで失格!
うっかりオーバーナイトしたから失格!
といった感じで。
特にEAを使う場合、指標発表前後のタイミングでたまたまEAの売買シグナルが点灯してエントリーしてしまったらその時点でアウトになってしまうでしょう。
一方、スイング口座の場合はルールが緩いので、そいういったしょうもない理由で失格になる可能性が劇的に下がります。
そんなわけで、まずはスイング口座を選択することが成功の近道だと思います。
できればEAを使って淡々とトレードする
試験を合格するには辛抱強いトレードが重要になり、淡々とトレードし続ける必要があります。
一つでもミスを犯せば、それをネタに試験を不合格にされてしまうかもしれないからです。
オンラインプロップファームの試験に受かるには、非の打ちどころのない完璧なトレードを続けなければいけません。
完璧なトレードとは、勝ちトレードという意味でもないし、かっこいい派手なトレードでもありません。
勝っても負けても、淡々と同じことを毎日毎日繰り返すトレードが完璧なトレードです。
実際のお金が発生しないデモトレードの試験において、淡々と完璧なトレードを執行し続けることは並大抵のことではありません。
ほとんどの人には精神的に無理だと思います。思ってる以上に退屈なので。
しかしEAを使えばいとも簡単にそれができます。
EAを使えば完璧なトレードの執行を24時間365日休まず、何の苦も無く継続することができるからです。
実際、今回のFTMOへの挑戦で僕がやったことは、EAを半ば自動的に開発し、FTMOに応募してEAポートフォリオを稼働し、1日に1回チラッとEAが止まっていないか確認していただけです。
退屈だな~と思いながら続けていると、気がづいたらFTMOの試験に受かっていた、という感じでした。
今回のFTMOプロジェクトをやってみて思ったのは、ある程度まともなEAを開発する能力を持っていて、資金を10万円~100万円ぐらいもっていたら誰でもFTMOを使ってある程度の成功をすることができるのではないかということです。
FTMOの試験に合格すれば、すぐにでも最大で6千万円程度のアカウントでトレードさせてもらえる可能性があり、その先にはプロップファームに直接雇用してもらえる可能性すらあるからです。
6千万円の口座で年利20%を稼げば1200万円。その80%をもらえるのですから960万円の年収になります。
スタート時点の自己資金が数十万~100万円程度でトレードの年収960万円稼げばすごいですよね。しかも副業でできる自動売買ですから。
さて、FTMOではEAを使うことは許されていますが、ほかのFTMOトレーダーとEAが被っていたら失格になります。
ですのでEAを自分で開発するスキルはどうしても必要になってくると思います。
というわけで、今回のプロジェクトではFTMOが本物であることがわかりました。
あくまで副業ですが、今後はAIを使って堅牢なEAを作り続けながらFTMOの試験を定期的に受け続け、最終的にマックスの6000万円の運用ができるようになることを目指していきたいと思います。