過去15年のFXアノマリーを分析し、今週狙いたい通貨ペアを探しました。
今週は第三四半期の始まり、新しい月の始まりなので、大きく流れが変わるかもしれません。
なぜなら、ここまで強かった米ドルと、ここまで弱かった日本円に興味深いアノマリーがあるからです。
詳しく説明しましょう。
もくじ
7月は米ドルが下がりやすいアノマリーが存在する
今週一番重要なアノマリーは、米ドルが下がりやすいアノマリーです。
米ドルインデックス(DXY)のアノマリーを見てみましょう。
Jul(7月)は3本すべてのラインが全部下げているのが分かります。
7月7日にDXYをショートし、8月3日に買い戻すというトレードを過去15年間繰り返した場合の勝率は67%です。年利換算の利益率は15%になります。
この期間の年度別のリターンはこのようになります。
赤が下落で、ショートで利益になっていることを示します。
勝率はそこまで高くありませんが、この期間は過去15年間、圧倒的にショートが有利なのが分かります。
EURUSDが上がりやすいアノマリー
米ドルが下がりやすいアノマリーがあるわけなので、EURUSDは上がりやすいアノマリーがあるということになります。
Jul(7月)は3本のラインが全部そろってあげているのが分かるかと思います。
EURUSD(ユーロドル)を7月7日に買って8月3日まで保有するというトレードを過去15年間繰り返した場合の勝率は60%で、年利換算の利益率は17%にもなります。
勝率は60%とそこまでではありませんが、上記の期間のリターンを年度別にみると、この期間にユーロドルが上がりやすいアノマリーは明らかだと分かります。
青が上昇、赤が下落です。
この傾向は、他のほぼすべてのドルストレート通貨ペアに共通してみられます。
7月にGBPUSDが上がりやすいアノマリー
これはGBPUSD(ポンドドル)の季節性アノマリーチャートです。
Jul(7月)は上げているのが分かります。
ポンドドルを7月7日ロングして8月3日まで保有するトレードを過去15年間繰り返した場合の勝率は77%で、年利換算の利益率は21%にもなります。
こちらもEURUSDと同じような傾向があるのが分かります。
その他、AUDUSDやNZDUSDなどのドルストレート通貨ペアにも同じような傾向がありますので、メルマガ専用サイトにアップしてある季節性アノマリーチャートを確認してみて下さい。
7月はドル円(USDJPY)が下がりやすいアノマリー
7月は米ドルが弱くなりやすいアノマリーがあることを解説しました。
実はこの期間、日本円には逆に強くなりやすいアノマリーがあります。
ドル円のアノマリーチャートを見てください。
Jul(7月)は下げているのが分かります。
7月5日にドル円をショートし、8月28日に買い戻すトレードを過去15年間繰り返した場合の勝率は80%で、年利換算利益率は12%です。
これはドルが弱くなるという傾向が色濃く出ているわけですが、JPYが強くなるという傾向もあります。
GBPJPYの季節性アノマリーチャートもみましょう。
GBPJPYが下がりやすいアノマリー
GBPJPY(ポンド円)の季節性アノマリーチャートを見ると、5月~8月までは下落しやすいアノマリーがあるのが分かります。
今年はこの傾向とは真逆になっていますが、もしかすると、そろそろこの傾向が遅れて出てくるかもしれません。
他のクロス円通貨ペアも同じようなアノマリーがあるので、メルマガ専用サイトで確かめてみて下さい。
クロス円通貨ペアは爆上げしていますが、もし絶好の売りチャンスが来れば、ショートを狙ってみる価値はあるかもしれません。特にドル円はいいですね。弱くなるアノマリーのある米ドルと、強くなるアノマリーのある円の組み合わせなので。
あくまで、絶好の売りチャンスが来たら、ですが。