AUDUSDの予想には季節性アノマリーチャート、COT分析、エリオット波動理論分析などが有効です。一番簡単に誰でも今すぐにできるのは季節性アノマリーチャートを使った予想です。一つ一つ、その方法を見ていきましょう。このページの最後には最近のAUDUSDの予想記事の一覧を掲載しています。
AUDUSDの季節性アノマリーチャート
まずはAUDUSDの季節性アノマリーチャートを見てみましょう。これは過去22年間のAUDUSDの値動きを分析することで導き出したAUDUSDの「平均顔」とでもいうべきチャートです。
このチャートは1年間の値動きを表していて、左端が1月1日、右端が12月31日です。
青、緑、赤の3本の線グラフが描画されています。
青=長期
緑=中期
赤=短期
青は過去22年間のAUDUSDの1年間の値動きの平均顔です。
緑は過去10年間のAUDUSDの1年間の値動きの平均顔。
赤は過去5年間のAUDUSDの1年間の値動きの平均顔。
この長期、中期、短期の3本が、同じような時期に揃ってスイングハイやスイングローを作ってある程度の値動きが出ているポイントがあれば、そこはAUDUSDの予想に使えます。
AUDUSDの季節性アノマリーチャートの分析から分かること
AUDUSDの季節性アノマリーチャート上で、3本の線が揃ってスイングハイやスイングローを付けているポイントに矢印をつけました。
これらの時期には今年も同じような値動きが出る可能性が、出ない可能性よりも高いと考えることができます。
高い確率でその時期にスイングハイ(山)やスイングロー(谷)ができるわけですから、大口投資家が何らかの事情でかかわっている可能性が高いと言えるでしょう。
AUDUSDの季節性アノマリーチャートをざっと見ただけで、以下のような傾向があることが分かります。
- 2月の半ばごろにスイングハイを付け、3月半ば過ぎ頃まで下落する傾向がある
- 3月半ば過ぎ頃に安値を付け、4月末頃まで上昇する傾向がある
- 5月半ば~末ごろにスイングローを付けて7月末頃まで上昇する傾向がある
- 9月半ばごろにスイングハイを付け10月初旬まで下落する傾向がある
- 10月初旬にスイングローを付けて11月初頭まで上昇する傾向がある
- 12月半ば過ぎ頃にスイングローを付けて翌年1月半ばごろまで上昇する傾向がある
それぞれ、どれぐらいの勝率があるのか?バックテストしてみると明確になります。
他の記事でいくつかバックテストしているのでよかったら参考にしてください。
オージードル(AUDUSD)の検証と予想 11月21日頃から12月3日頃まで上げやすい
季節性アノマリーを使ったAUDUSDの予想 12月~翌1月は上昇しやすい
今後もバックテストしたら追加していきます。
季節性アノマリーチャートを使った予想をベースとしたトレードは、原始的な感じがしますか?
でも意外と大口投資家はこういういのを使ってると思います。
AUDUSDのCOT分析チャートを見る方法
barchart.comを使うと簡単にできる、お馴染みのCOT分析です。
当ブログでは何度も登場しているので、またか、という感じですね。
CME先物取引所の大口取引報告書のデータを分析する方法です。
CMEにはAUDUSDの先物が上場されているので、それを分析すればある程度大口投資家の動向を予想することができます。
barchart.comを開きます。
Select a Commodityとなっているドロップダウンリストから
Australian doller を選択します。
Open Int が一番大きい限月を選択します。
チャートが表示されるのでFull Chart をクリックしてチャートを大きく表示します。
+studyボタンをクリック。
検索窓にcomと入力。
Commitment of Tradersをクリック。
すると設定画面が開きます。
Cmm Spec = 商業筋 = 腰の据わった大口
Large Spec = 投機筋(大口)
Small Spec = 投機筋(小口)
の3種類があります。
このうち、赤に設定されている商業筋が最も重要であり、多くの場合これを分析対象とします。(赤が重要!)
Small Spec(小口の投機筋)は重要ではないので選択を外します。
ADD をクリック。
これでAUDUSDのチャートにCOT分析のグラフを表示できます。
(画像は他の銘柄です)
チャートの見方ですが、上段は普通に価格の値動きのバーチャートです。
下にあるのがCOTチャートです。
0より上だと買い越しを意味します。
0より下だと売り越しを意味します。
赤が商業筋。緑が投機筋です。
両者のポジションは真逆になることがほとんどで、多くの場合、赤の商業筋の動向を重視します。
赤の商業筋の線が急激に上がったり、過去1~2年ぐらいの一番高い位置に来たら、そろそろ上げ始める予兆と捉えるのが基本です。
逆に商業筋の赤線が急激に下がったり、過去1~2年ぐらいの一番低い位置に来たら、そろそろ下げ始める予兆と捉える場合が多いようです。
かなりざっくりとした解説ですが、AUDUSDの予想にCOT分析を使う方法はそんな感じです。
TradingEconomics.comでAUDUSDの予想を見る方法
世界中のファンダメンタルズデータを蓄積&分析&販売しているサイトの予想を無料で利用します。
方法は簡単。
TradingEconomicsにアクセス。
Markets → Currencies → AUDUSDをクリック。
Forecastタブを開く。
するとAUDUSDの予想チャートが見れます。
1年予想だとこんな感じです(2021年12月現在)
AUDは短期的には下げる予想のようです。
チャートの上部から1Y、5Yなど期間を選択できます。
10年予想をみてみると、水色のチャネルは上に向いてきているので、AUDUSDはそろそろ上昇し始めることを予想しているようです。
25年予想だと、またチャネルは下向きになります。
見る規模感により、方向性は変わるということですね。
これをどう活かすかは、あなた次第です。
最近のAUDUSDの予想記事一覧
まとめ
AUDUSDの予想に役立つ情報として、主に季節性アノマリーチャートの解説と、AUDUSDのCOT分析のさわり、またTradingEconomics.comのAUDUSD予想の見方を解説しました。
これらのスキルと、レジサポやプライスアクションなどを組み合わせると、とても有利なトレードができるようになると思います。
以上で、AUDUSDの予想に役立つ情報についての解説を終わります。