このページでは、エリオット波動のジグザグパターンについて解説します。
エリオット波動を使った売買戦略の多くは、トレンド方向の波動である波動1、波動3、波動5を上手にとるために、波動2、波動4のトレンドに逆らうジグザグなどの値動きに逆張りするか、ジグザグからトレンド転換してくるところを狙うものです。ですから、ジグザグについてよく理解しておくことはエリオット波動の売買戦略をマスターするうえでとても役立ちます。
エリオット波動のジグザグとは
ジグザグパターンはエリオット波動の波動2や波動4の修正波で見られるパターンの一つです。
ジグザグは3つの波動(ABC)で構成され、下位足で見ると5-3-5のパターンになります。
上の図(右)のように、ジグザグの波動Aは一つ下の次元では5つの波動で形成され、波動Bは3つの波動で形成され、波動Cは5つの波動で形成され、5-3-5のパターンを取ります。
波動Bは波動Aの値幅の50%ぐらい戻すのが通常です。
波動Cの値幅はは波動Aの値幅と同じぐらいになります。
波動Bは波動Aよりも短くなります。
ダブルのジグザグ
ジグザグのパターンが2つ連結して1つの大きなジグザグを形成したものをダブルジグザグと呼びます。
赤枠で囲まれた2つの小規模なジグザグが、3つの波動を間に挟んで(X)連結し、1つの大きなジグザグを形成しています。
(W)が1つ目のジグザグの終わりを、(Y)が2つ目のジグザグの終わりを示しています。
このように、ジグザグとジグザグが合わさって大きなジグザグになることもあります。
エリオット波動のジグザグ さいごに
エリオット波動の売買手法ではジグザグ絡みでエントリーすることが多い。(私はジグザグに逆張りする形でエントリーすることが多い)
ジグザグは修正波(トレンドに逆らう値動き)で出現しやすい。ABCパターンになる。
ジグザグは5-3-5のパターンになる場合が多い。
波動Bは波動Aの50%程度戻すことが多い。
波動Aと波動Cは同じぐらいの大きさになることが多い。
ジグザグが2つ連結したダブルジグザグというパターンもよく出る。
以上で、エリオット波動のジグザグについての解説を終わります。