全通貨ペアを対象とした移動平均線のバックテストで高いパフォーマンスが確認された売買シグナルを全通貨ペアから検出してくれるレーダー型インジケーター、Heikin_Raderの使い方を解説します。
2つの売買シグナルを検出します。
- 日足の移動平均線の「勢い+タッチ」のシグナル
- 日足移動平均乖離の逆張りシグナル
この2つの売買シグナルを全通貨ペアから検出します。
もくじ
インジケーターのダウンロードとインストール
Heikin_Raderは、当ブログのブログツアーという無料メルマガでお渡ししています。ブログツアーメルマガの1通目でダウンロードリンクをお渡しします。
インジケーターのファイルをMT4のデータフォルダの MQL4-Indicators に設置し、MT4を再起動すればインストールが完了です。
Heikin_Raderの使い方
どのチャートでも良いので、Heikin_Raderを適用します。チャートの通貨ペアや時間軸は関係ないので、なんでもOKです。
すると、このようなパラメータ画面が表示します。
基本的にはそのままOKで進めがOKです。しかしXMなど、通貨ペアのシンボルの末尾に特殊な文字列が付く業者の場合はFollowStrに入力します。シンボルの前につく場合はLeadStrに入力します。
OKで進みます。
すると、このような表が表示します。
縦に主要な通貨ペアがずらっと並んでいて、横方向に売買シグナルが並びます。
左が「移動平均線タッチ手法のシグナル」です。
右が移動平均乖離の逆張り手法のシグナルです。
まずは左の「移動平均線タッチ」のシグナルを解説します。
移動平均線のバックテストで一番パフォーマンスが良かったストラテジのシグナルになります。
一旦ElapseDaysは飛ばして、200MAUpDn(%)を解説します。これは、移動平均線とローソク足がタッチせずに何パーセント移動平均線が動いたかを示します。
値動きの勢いのフィルター部分です。
プラスは上昇、マイナスは下落です。
+-2%が今回の条件でしたので、それを超えると青く塗りつぶされます。
いまでしたらAUDJPYとEURJPYが青く塗られています。
ただ、これだけで売買シグナルの点灯ではありません。
そこから、移動平均線に戻ってきて移動平均線にタッチした段階で売買シグナル点灯となります。
Distanceの欄は、移動平均線と現在値の距離をピップス数で示しています。
移動平均線まで30pipsの距離まで近づいてきたら、シグナル発生間近ということで、Distanceの欄が青く塗られます。
200MAUpDw(%)と、Distanceの両方が青く塗られたら、売買シグナル発生間近かシグナル発生したということになります。
ElaplseDaysには、シグナルが発生してから何日経過したかを表示します。
5日前までさかのぼってシグナルの発生を検出することができる設定になっています。
シグナルが発生している通貨ペアを見つけたら、通貨ペア名をクリックするとチャートを開くことができます。
今はまだシグナルが点灯している通貨ペアはありませんが、半分だけ条件を満たしているEURJPYのチャートを開いてみます。
まず日足で見てみます。
黄色が200本移動平均線です。
200本移動平均線が130円ぐらいのときに、移動平均線から離れています。
130円の2%は2.6円です。ここから2.6円移動平均線が、ローソク足がタッチすることなく下がった、この時点で条件を半分満たしています。「移動平均線に勢いがある」という条件ですね。
ここから移動平均線にローソク足がタッチしたら、全ての条件が成立して空売りのシグナルが点灯します。
しかしこの場合はタッチせずにずっと下がっていますので、まだ売買シグナルは点灯していません。
ここから上がって200本移動平均線にタッチしたら売りのシグナルが点灯します。
移動平均乖離のレーダー
移動平均乖離の部分も解説しておきます。
右の列、25MADAYS(%)には、日足の25本移動平均線から何パーセント乖離しているかを表示します。
プラスは移動平均線の上に乖離している状態。
マイナスは移動平均線の下に乖離している状態です。
移動平均乖離のバックテストで、25本移動平均線から5%乖離で逆張りしたら安定して勝てることが分かっています。
ですので、ここがプラスマイナス5%を超えたら、青く塗られて、シグナル発生となります。
ElapseDaysは、シグナル発生からの経過日数を表示します。5日前のシグナルまで補足する設定になっています。
重要な要件
気配値表示エリアに対象の通貨ペア全てが表示されていないとこのインジケーターは動作しません。
手っ取り早いのは、MT4の気配値表示エリアで右クリック-すべて表示とすることです。
Heikin_Raderのパラメータ
パラメータ名称 | 説明 |
(1)LeadStr | 通貨ペアの前に付く文字列を指定する項目です |
(2)FollowStr | 通貨ペアの後ろに付く文字列指定する項目です |
(3)Touch_MAPeriod | 平均線タッチ手法で用いる平均線の期間を指定する項目です |
(4)Touch_UpDnRatio | 平均線タッチ手法で平均線が何%以上変動した場合に検出するかを指定する項目です |
(5)Touch_Distance | 平均線タッチ手法で平均線からの距離が何pips以内になったら検出するかを指定する項目です |
(6)Touch_SignalDays | 平均線タッチ手法で何日前のシグナルまで表示するかを指定する項目です |
(7)Kairi_MAPeriod | 平均線乖離手法で用いる平均線の期間を指定する項目です |
(8)Kairi_MADev | 平均線乖離手法で平均線から何%以上乖離した場合に検出するかを指定する項目です |
(9)Kairi_SignalDays | 平均線乖離手法で何日前のシグナルまで表示するかを指定する項目です |
(10)SignalColor_Buy | 買いシグナルが発生した場合の色を指定する項目です |
(11)SignalColor_Sell | 売りシグナルが発生した場合の色を指定する項目です |
(12)UpdSec | インジケーターを更新する頻度を指定する項目です(単位は秒) |
以上で、Heikin_Raderの使い方の解説を終わります。