このページでは、ゴールド(XAUUSD)の値動きの予想に使える方法を解説し、さらに最新のゴールド予想記事の一覧を記載します。
ゴールドの予想をするには、季節性アノマリーチャート、COT分析(先物大口取引報告書データ)、ファンダメンタルズデータまとめサイトの予想が非常に役立ちます。
それでは一つ一つ分かりやすく解説していきましょう。
ゴールドの季節性アノマリーチャート
まずはゴールドの季節性アノマリーチャートから見ていきましょう。
ちなみに、ゴールドはFXの世界ではXAUUSDという通貨ペア名となります。
XAUが金(ゴールド)を表します。
XAUUSDなので、米ドル建ての金の価格ということになります。
季節性アノマリーチャートは1年の中の値動きの平均顔とでもいうべきチャートです。
チャートの左端が1月1日(Jan)、右端が12月31日(Dec)です。(英語表記ですがご了承ください)
青線が過去42年間のゴールドの値動きを年度ごとに区切り、その平均顔をチャートにしたものです。
緑線は過去10年間のゴールドの値動きの平均顔、赤線は過去5年間のものです。
青:長期季節性アノマリー
緑:中期季節性アノマリー
赤:短期季節性アノマリー
この3本の線グラフを分析することでゴールドの値動きの癖を発見することができます。
ゴールド(XAUUSD)の値動きの癖を季節性アノマリーチャートから見つける
季節性アノマリーチャートの分析方法は、3本のラインの共通点を探すという方法です。
長期、中期、短期の季節性アノマリーに共通して現れる値動きを見つけたら、それはゴールドの値動きの癖であると言えます。
ですので3本の線が同じような時期にスイングハイやスイングローを形成し、その後一方的に動いているポイントを探してみましょう。
ざっと見ただけでもこれぐらいは見つかるかと思います。
- 2月末頃にスイングハイを形成して3月中頃まで下落しやすい傾向
- 3月中頃にスイングローを形成して4月中頃まで上昇しやすい傾向
- 7月初旬ごろにスイングローを形成して9月初旬まで上昇しやすい傾向
- 9月初旬ごろにスイングハイを形成して11月末ごろまで下落しやすい傾向(これは10年と5年のみ)
- 12月半ばごろにスイングローを形成して翌年2月の末頃まで上昇しやすい傾向
さらに詳細に分析するともっと他にも値動きの癖が見つかると思います。
こういった値動きの癖をゴールドの値動きの予想に使うことができます。
上記のようなポイントで売買した場合にどのような損益になるかをバックテストして確認してみるのも面白いと思います。
当サイトではそういったバックテスト結果を交えた予想記事をアップしていきますので楽しみにしていてください。
ゴールドをCOT分析で予想する
米国のCME(シカゴマーカンタイル先物取引所)にはゴールドの先物が上場されています。
CMEは毎週、上場されている先物の大口取引報告書のデータを公開していて、それをCOTデータと言います。
CMEのゴールド先物のCOT分析をゴールドの値動きの予想に役立てることができます。
最も腰の据わった大口投資家の集団のゴールドのポジションを分析することで近未来のゴールドの値動きを予想するのです。
金のCOTデータをチャート上で見る方法を解説します。
barchart.comを開きます。
Select a Commodityとなっているドロップダウンリストから
Gold を選択します。
次に表示される一覧からOpen Int が一番大きい限月を選択します。
チャートが表示されるのでFull Chart をクリックしてチャートを大きく表示します。
+studyボタンをクリック。
検索窓にcomと入力。
Commitment of Tradersをクリック。
すると設定画面が開きます。
Cmm Spec = 商業筋 = 腰の据わった大口
Large Spec = 投機筋(大口)
Small Spec = 投機筋(小口)
の3種類があります。
このうち、赤に設定されている商業筋が最も重要であり、多くの場合これを分析対象とします。(赤が重要!)
Small Spec(小口の投機筋)は重要ではないので選択を外します。
ADD をクリック。
これでGold先物のチャートにCOT分析のグラフを表示できます。
チャートの見方ですが、上段は普通に価格の値動きのバーチャートです。
下にあるのがCOTチャートです。
0より上だと買い越しを意味します。
0より下だと売り越しを意味します。
赤が商業筋。緑が投機筋です。
両者のポジションは真逆になることがほとんどで、多くの場合、赤の商業筋の動向を重視します。
赤の商業筋の線が急激に上がったり、過去1~2年ぐらいの一番高い位置に来たら、そろそろ上げ始める予兆と捉えるのが基本です。
逆に商業筋の赤線が急激に下がったり、過去1~2年ぐらいの一番低い位置に来たら、そろそろ下げ始める予兆と捉える場合が多いようです。
ゴールド先物のCOTデータの特徴は、商業筋は常に売り越しということです。(赤の線)
しかし赤線が急激に上昇して過去と比較して高い位置になると、そろそろ上昇するだろうと予想できます。
また赤線が急激に下落して過去と比較して低い位置になると、そろそろ下落しやすいと予想することができます。
ゴールドのCOT分析は奥が深いですが、これがCOT分析でゴールドの値動きを予想する際の最もシンプルな考え方となります。
TRADING ECONOMICSのデータに基づいた客観的なゴールド予想を見る方法
ファンダメンタルズデータを使ったゴールド予想は、素人が自分でやるよりTradingEconomics.comの予想を参考にしたほうが良いかもしれません。
TradingEconomics.comは世界中のファンダメンタルズデータを蓄積して分析しまくっているので、その予想はある程度信頼できるのではないかと思っています。
かれらはFX通貨ペアだけではなくコモディーの様々な時間軸での予想をしています。
ゴールドの予想を見る方法は以下の通りです。
TradingEconomics.comにアクセスします。
一覧からGOLDを選択します。
GoldのページでForecastタブを開きます。
↑これはゴールドの1年間の予想です。チャネルは若干下向きですので、短期的にはやや下げることを予想しているようです。(画像はtradingeconomics.comより)
予想チャートの上にある5Yをクリックすると5年予想が見れます。
5年予想になるといい感じで上昇トレンドになります。(画像はtradingeconomics.comより)
次に10年予想は…
チャネルは完全に上向き。10年規模での分析だとゴールドは今にも上がりそうであることを予想しているようです。(画像はtradingeconomics.comより)
25年予想も上向きです↑(画像はtradingeconomics.comより)
MAX期間の予想も上向きです。(画像はtradingeconomics.comより)
TradingEconomics.comのゴールド予想は…
1年予想だと若干下げるかもしれないけれど、それよりも上の時間軸の予想は全て上昇することを予想しています。
ゴールド(XAUUSD)の予想記事一覧
ゴールド(XAUUSD)の予想に役立つ情報 まとめ
ゴールド(XAUUXD)の値動きを予想するために最もシンプルで、誰にでも今すぐに役立てられる情報は季節性アノマリーチャートです。
CME先物取引所のCOT情報を予想に使うのも高度なテクニックとしてお勧めします。
ファンダメンタルズデータを使ってゴールドの予想をしたい場合、素人はいきなり自分でやろうとして悪戦苦闘するよりもまずはTradingEconomics.comのゴールド予想チャートを参考にすることをお勧めします。
以上でゴールド(XAUUSD)の予想に役立つ情報についての解説を終わります。