現実的な聖杯は組み合わせで作る
現実的な聖杯は、あなたがバフェットのような天才でもない限り、たった一つの投資スタイルで実現するのは難しいです。
凡人が「現実的な聖杯」を実現するためには、以下のような分散が必要です。
- 投資スタイルの分散
- 投資対象の分散
それは、伝説的なヘッジファンドトマネージャーのレイ・ダリオが「聖杯」の動画で分かりやすく解説してくれています。
彼が言っているのは、要するにこういうことです↓
たった一つのベストな投資先は存在しない。
相関性の低い投資先15個~20個に分散させて投資すれば、リスクに対するリターンの大きさは、1個の投資先にオールインした場合と比較して5倍になる。
つまり、15個の投資先に分散することで、同じ最大ドローダウンの金額に対するリターン(利益)の大きさが5倍になるということ。
どんなに確実だと思える投資先であっても、ある1つの投資で1年目に損失を出す確率は40%ある。
それが、15個~20個の投資先に分散させることで、1年目に損失を出す確率を11%にまで下げることができる。
聖杯を探したいのであれば、たった一つの最高の投資先を見つけるより、良い投資先に分散投資することを考えるべきである。
それが聖杯だ。
とのことです。
投資先を2つに分散することで、一方がドローダウンを喰らっている間にもう一方がプラスで推移してトータルではトントン、といったことが起こり、安定する。
3個組み合わせたらさらに安定する。6個組み合わせたら…分かりますよね。
僕は100個以上の投資/トレード戦略を組み合わせていこうと考えています。
レイ・ダリオのヘッジファンドみたいなことを個人でやっていくわけです。
セルフ・ヘッジファンドですね。
しかし、100個以上という戦略を同時に1人で実践することは生身の人間には無理だと思います。
だから、完全自動売買を導入するのです。
裁量トレードや株の長期投資といった裁量の戦略がコアの戦略としてあります。
それらの戦略とは相関性の低い完全自動売買ストラテジーを導入するのです。
自動売買なので、20個であっても100個であっても1人で実践することが可能です。
もちろん、ストラテジーの数が多くなるとその管理の仕方を洗練させる必要はあります。
管理が苦手な人は、100個にこだわる必要はなく、6個ぐらいでも十分効果的だと思います。
レイ・ダリオの動画のホワイトボードに描かれているグラフを見ても分かりますが、6個ぐらいの分散でも十分にリターン/リスク比率が下がっているのが分かります。
いずれにしても、完全自動売買を導入することで、自分の戦略ポートフォリオの幅がぐっと広がり、レイ・ダリオが提唱するような分散による「現実的な聖杯」を作ることがより容易になると考えます。
ここであなたはこう思ったはずです。
100個もEAを買ったら高いでしょ?
100個も自分で作る時間が無いよ!
そもそも売買システムを作るプログラミングスキルが無いよ!
僕も同じ問題を抱えていましたが、今は完全に解決しました。
続きはまた次回。
それではまた。
サンチャゴ