このページでは、ヘッドアンドショルダーと、逆ヘッドアンドショルダーについて解説します。
ヘッドアンドショルダーは反転のチャートパターンです。
ヘッドアンドショルダーの形はこんな感じです。
真ん中のスイングハイが付きだした形になっていて頭(ヘッド)のように見え、両サイドが肩(ショルダー)のように見えるパターンです。
ヘッドアンドショルダーは上昇トレンドから下降トレンドへ反転するときに、時々出現します。
ヘッドアンドショルダーの上下が真逆のパターン、逆ヘッドアンドショルダー(インバースヘッドアンドショルダー)というのもあります。
こちらは下降トレンドから上昇トレンドへ反転する際に時々出る、買いのパターンです。
もくじ
ヘッドアンドショルダーの勝率を上げるためのルール
このパターンの勝率を上げるには、そのパターン認識の際にちょっとしたルールを加えると良いです。
ヘッドアンドショルダーであれば、ネックラインが切り下げていることを条件に追加します。
逆ヘッドアンドショルダーであれば、ネックラインが切り上げていることを条件に追加します。
ヘッドアンドショルダーの条件としてこれらのルールを追加すると、勝ちやすくなります。
ヘッドアンドショルダーのエントリーポイントを見つける方法
ヘッドアンドショルダーや逆ヘッドアンドショルダーのエントリーポイントをどのようにして見つけるかを解説します。
まずは図で解説し、実際のチャート上でも解説します。
一般的なヘッドアンドショルダーのエントリーポイント
まずは一般的な方法から解説します。(僕の方法とは違うんですが)
ヘッドアンドショルダーの、一般的なエントリーポイントは以下のようなものです。
ネックラインを抜けてしまったら、ブレークアウトでエントリーする。というのが一般的なエントリーポイントの考え方です。
サンチャゴの方法
僕の方法はちょっと違ってます。こんな感じで、一般的な方法よりも早めに、逆張りでエントリーを狙います。
ラインの引き方はこうです。
まず、ネックラインを結ぶラインを引きます。
次に、それと並行のラインを、1つめの肩を起点として引きます。
そのラインに向かって上がって来るところが、ヘッドアンドショルダーのエントリーポイントとなります。
その辺で下位足のエントリーシグナルを待ってショートエントリーするのが僕のスタイルです。
実際のチャートでヘッドアンドショルダーの例
ヘッドアンドショルダーの実例
このチャートはユーロ/スウェーデンクローナの1時間足です。このチャートにはヘッドアンドショルダーがあります。どこか分かりますでしょうか?
ヒント。エントリーポイントに紫の塗りつぶしがあります。
ここです。
こんな感じです↑
紫のボックスがエントリーポイントです。どのようにしてこのエントリーポイントを見つけたのかを解説しておきましょう。
まずは、ネックラインの実体からヒゲに向かってラインを引きます。(この場合は右側のネックラインのスイングローには髭が無いので実体です)
そのラインと並行のラインを、1つめの肩のスイングハイの実体を起点として引きます。
次に、今度はネックラインのヒゲから実体を結んで引いたラインを、1つめの肩のスイングハイのヒゲを起点として引きます。
その2本のラインに挟まれた価格帯(紫の塗りつぶしボックス)の位置がこのヘッドアンドショルダーのエントリーポイントとなります。売りのエントリーポイントです。
その辺りでプライスアクションの売りシグナルを待ってエントリーします。
ヘッドアンドショルダーのロスカット注文と利食い注文の入れ方
利食い注文とロスカット注文の入れ方は以下の通りです。
ヘッドアンドショルダーのロスカット注文は、ヘッドアンドショルダーのパターンの少し上に入れます。
ヘッドアンドショルダーの利食い注文における第一目標は、ヘッドアンドショルダーができる直近の上昇が始まった位置です。ここが最初の利食い目標となり、ポジションの一部を利食いします。
最終利食い目標の位置は、そのエントリーの根拠となった上位足の分析によります。
多くの場合、上位足のサポートラインで利食いを狙うことになります。
逆ヘッドアンドショルダーの実例
逆ヘッドアンドショルダーを実際のチャートで見てみましょう。
このユーロ円の日足チャートに逆ヘッドアンドショルダーがあります。どこでしょうか?
ここです。
ヘッドアンドショルダーもダブルトップもトレンドのパターンもそうですが、そのパターンが完成する前に、「そうなるんじゃないかな?」と予想して先回りすることが重要です。
この逆ヘッドアンドショルダーの場合、この時点で逆ヘッドアンドショルダーのパターンを予想して先回りしてエントリーを狙います。こんな感じでネックラインを結んだラインと平行のラインを引いて、その辺で逆ヘッドアンドショルダーの2つめの肩ができるかを予測してエントリーを狙うのです。
ネックラインの実体からヒゲを結んだラインと並行のラインを1つめの肩の実体から引く。
ネックラインのヒゲから実体を結んだラインと並行のラインを1つ目の肩のヒゲから引く。
その2本のラインに挟まれたエリアが買いのエントリーポイントです。その価格帯で買いシグナルが出るのを待って買いエントリーします。
ヘッドアンドショルダーのまとめ
ヘッドアンドショルダーは反転のチャートパターンである。
以下のような形のヘッドアンドショルダーが勝ちやすい。
- ネックラインを切り下げているヘッドアンドショルダー
- ネックラインを切り上げている逆ヘッドアンドショルダー
ヘッドアンドショルダーのエントリーポイントは、ネックラインを結んだラインと並行のラインを肩から引いたラインの辺りである。
以上で、ヘッドアンドショルダーの解説を終わります。