サンチャゴのプライスアクション講座。このページではトレンド相場について解説します。
ローソク足の分析やレジサポラインの引き方、チャートパターンなどを学ぶ前に、まずはプライスアクションで最も重要なトレンド相場について理解しましょう。
FXでトレンドが出ているとき、どんな動き方をするのかを知っていることはとても重要です。
もくじ
トレンド相場とは
トレンドとは何でしょうか?
値動きの傾向が明確に上方向の時は上昇トレンド(アップトレンド)といいます。
こんな感じです。
方向性が上向きであることがぱっと見で明確に分かりますね。
一方、値動きの傾向が明確に下方向の時は下降トレンド(ダウントレンド)といいます。
ダウントレンドはこんな感じ。
右肩下がりに下げていることが明確に分かります。
こういう感じの値動きになっていたら、トレンド相場です。
もう一つ、もちろん横方向に動く相場もあって、それはレンジ相場と呼ばれます。
上がったり下がったり、結局どっちに行くんだ?という感じで方向性がよくわかりませんね。こういうのはトレンド相場ではなくレンジ相場です。
トレンド相場の特徴
トレンド相場には面白い特徴があります。
ある価格からある価格に相場が動く時、一直線には動きません。
こんな感じで、ギザギザに進んでいきます。
このように、プルバックという後戻りを入れながら、ギザギザに進んでいくのが相場の値動きの特徴です。
スイングハイとスイングロー 値動きの山と谷
プライスアクションにおいて値動きを表現する際、スイングハイとスイングローという言葉をよく使うので、しっかりとココで覚えておきましょう。
ギザギザの値動きの山になっている部分をスイングハイと言います。
上昇トレンド(アップトレンド)の特徴
上昇トレンドには特徴があります。
それは、スイングハイ(山)とスイングロー(谷)の部分が徐々に切りあがっていくということです。
黒丸のスイングハイと、緑丸印のスイングローが両方とも、徐々に切りあがっているのが分かります。
下降トレンド(ダウントレンド)の特徴
下降トレンド(ダウントレンド)の場合は、上昇トレンドの真逆で、スイングハイとスイングローが両方とも切り下がっていきます。
スイングハイとスイングローを使ってトレンド分析するときの注意点
スイングハイとスイングローを使ってトレンドを分析する際の注意点を3つ解説します。
厳密になりすぎない(大体でOK)
トレンド相場の特徴を↑で解説しましたが、その条件を完璧に満たす完璧なトレンド相場にこだわりすぎると、トレンド相場が見つからない場合があります。
例えば、こんな感じで、ダウントレンドの条件(スイングハイとスイングローを切り下げる)が一瞬崩れたけれど、またすぐに下げ始めて大体の方向性は下向きという場合は、ダウントレンドでOKです。
トレンド分析も、ほかのあらゆる仕事と同じで、ある程度大雑把でないとやってられないんです(笑)
特別目立つスイングハイとスイングローだけに注目する
あまり小規模なスイングハイとスイングローを意識しすぎると、ごちゃごちゃしすぎて収拾がつかなくなってきますし、大きなトレンドが見えなくなってしまいます。
ピンク色で引いた矢印のように、全ての上げ下げにおけるスイングハイとスイングローを全部意識しようとすると、細かい雑音のような値動きに惑わされ、間違ったトレンド分析の結果を導き出してしまうことでしょう。
チャートをパッと開いて、目に飛び込んでくる目立つスイングハイとスイングローだけを使ってシンプルにトレンド分析をするよう心がけましょう。
一瞬のだまし(フェイク)の値動きに惑わされないようにトレンド分析をしていきたいですね。
プライスアクションのトレンド まとめ
●トレンド相場とは
右肩上がりの相場 → 上昇トレンド(アップトレンド)
右肩下がりの相場 → 下降トレンド(ダウントレンド)
↑以外の相場 → レンジ相場
●スイングハイとスイングローという言葉の意味を覚える
値動きの山 → スイングハイ
値動きの谷 → スイングロー
●トレンド相場の特徴
アップトレンド → スイングハイとスイングローを切り上げていく(だいたい)
ダウントレンド → スイングハイとスイングローを切り下げていく(だいたい)
●トレンドの注意点
・スイングハイとスイングローを分析するとき、あまり小規模なものに惑わされないように
・奇麗で完璧なトレンドは少ない
・一瞬だましが起きたりしながらトレンドが継続する
以上でプライスアクション手法に必要なトレンドの解説を終わります。最後までお読みいただき、ありがとうございました。