JT(2914)はいくつかの理由により、30年間ぐらい保有すれば平均年利が23%ぐらい期待できる長期投資の買いチャンスが来ているかもしれません。専業投資家サンチャゴの株予想です。日本たばこ(2914)を30年ぐらい保有する長期投資目的で買い始めました。今ぐらいから買い始めて、30年間にわたって配当を再投資しながら保有し続ければ、最終的に7倍~8倍になるかなと予想したからです。その理由を解説します。
(画像はwikipediaより。
もくじ
世界中ほとんどの株が割高だった
2020年現在、コロナウィルスで株価が暴落しつつありますが、世界中の株価はまだまだ割安といってよい値段までは下げていません。(2020年3月7日現在)
そんな中、いろいろ総合的に判断すると日本たばこは割安かなと思います。
他の銘柄が上昇していた2017年~2019年の時期にすでに下げ始めていました。たばこのイメージの悪さや、そもそも経済全体がイケイケの時にたばこ業界というのは派手さも話題性も無いので不人気だったのだと思われます。
この「不人気」というには、長期投資でとても重要な要素になります。
人気のあるセクターの人気のある銘柄は割高な価格でしか買えないので、長期的なパフォーマンスは悪くなりがちです。
しかし不人気な銘柄は割安で買えるので長期的に保有するとパフォーマンスが意外とよくなります。ただし一つ条件があって、ただ不人気な銘柄ということではなく、不人気だけどビジネス自体は安定していて、配当金をしっかりと出してくれる伝統のある会社である必要があります。
日本たばこはその条件を満たしています。
配当利回りが7%越えしている
日本たばこは2020年3月6日現在、株価が2112.5円、1株当たりの配当の予想が154円。配当利回りは何と年利7.29%になります。
(画像はyahoo financeより。https://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=2914.T)
配当利回り7.29%で、毎年の配当を全て再投資して保有し続ければ、トータルでかなりの利回りになります。
株価が30年後に今の価格のままだとしても、配当金の再投資で保有株数を増やしていけば、最終的に売却した時の利回りがとんでもなく大きくなります。
めちゃくちゃざっくりとした計算ですが、10年で2倍程度、20年で4倍、30年だと複利がさらに効いてきて8倍ぐらいになります。
30年保有して仮に今と同じ価格で決済できた場合、年間平均利回りは23%程度になります。
30年の保有期間の中でさらに株価が低迷した後で回復するというシナリオで進んだ場合、さらに安い株価で再投資していけるので、さらにパフォーマンスは上がります。
それ以外にも、毎年株主優待を受け取ることができます。
JTのサイトより(https://www.jti.co.jp/investors/stock/privilege/pdf/catalogue20200228.pdf)
株主優待も含めれば、利回りはさらに1%~2%ぐらい上がると思います(株主優待でもらえる商品にどれぐらい価値を認めるかですが)
上記理由で、JTに長期投資した際の利回りは文句なしと言えそうです。
僕の長期投資の目標は、年利10%ぐらいで長期的に運用していくことです。年利23%が期待できるのであれば、ある程度の想定外の下振れがあっても大丈夫じゃないかなと思います。(株価の下振れは再投資で安く買えるので大歓迎ですし)
なぜ配当を重視するか
なぜ配当を重視して株を選択しているか?
2020年3月6日現在、コロナウィルスの影響で世界中の株価が暴落し始めています。もちろん日本株も。
コロナウィルスが落ち着くにつれて株価も回復して上昇トレンドが復活するかもしれません。しかしそれ以上に、世界中の株が長期的なダウントレンドのサイクルに入る可能性も高いと思います。
特に日本経済は他国に比べても状態が悪いですので、その可能性が高いと考えています。
ですから私は、株価が低迷する中で長期保有すればするほど有利になる、配当利回りの良い株銘柄やETFを中心に保有しようという戦略を持っています。
そんな中で私の投資先候補に挙がってきたのがこのJTだったというわけです。
JTについてもう少し詳しく調べてみる
日本や米国の株を買う際、いくつか重視していることがあります。
一つは先ほども言ったように、配当利回りが良い銘柄ということです。
もう一つは、国際的に活躍している多国籍企業であることという条件です。
なぜ多国籍企業を重視したいかというと、今後数十年で世界の富は先進国から途上国にシフトしていくと考えられるからです。
中国が2025年までに米国を追い抜くという野望はすでに打ち砕かれました。しかしもっと長いスパンで見れば、中国やインドや東南アジアなどの若い途上国は今よりももっと豊かになっていき、先進国と途上国の豊かさの差がなくなっていくと思います。
そうなったとき、国際的に活躍する多国籍企業は、先進国の中だけでビジネスをしている企業よりも良いパフォーマンスをあげると思われます。
JTはその点でも問題ありません。JTは、日本国内のたばこ事業より、海外たばこ事業の方が2倍以上の売り上げになっています。そしてもちろん発展途上国にも進出しています。
JTのサイトより(https://www.jti.co.jp/investors/individual/finance/index.html)
JTは日本が高齢化し、日本国内でタバコ人口が減少してしまっても、JTは途上国での利益で生き残っていくことができるでしょう。
そしてたばこはイメージの悪さから不人気とはいえ、お酒やコーヒーと同じで習慣化する嗜好品ですから、ブームが過ぎて消えてしまうリスクもゼロに近いと思われます。
日本たばこの長期チャート分析
長期投資なのでエイっと投資予定額を全額買ってしまっても良いのですが、相場環境が悪いので、テクニカル分析をつかって分割して買っていきたいと思います。
基本的には意識されるサポートエリアに分割で指値を置いて待ち受ける形にしようかと。
ではチャートを見てみましょう。
チャートとしてはかなり弱い。テクニカル分析だけを基準とするなら、買う理由はほとんど見当たらないようなダウントレンドです。
週足レベル強いダウントレンド。一番長い目線での上昇トレンドチャネルの下ラインすら下回ってきています。
ただ、これはテクニカル分析を使ったトレードではなく、長期投資で買うことが前提ですので、少しでも有利な位置で買うことだけを考えます。
一つだけテクニカル的に買う理由を見つけるとすれば、サポートエリアまで下げていること。
サポートエリアに引き付け、なるべくバーゲン価格で買うようにしたいと思います。
そこで、チャート上でマークした3か所のサポートエリアで分割して買うことにしました。
もし、相場全体が悲観的で記録的な暴落の日が来たら、たとえ目標価格まで下げていなくても買うかもしれません。
【注意:これはあくまでサンチャゴの長期投資の戦略です。大外れして大損する可能性もあります。投資は自己責任で。】
JTの長期投資 エグジット戦略
これは一生持つレベルの長期投資なので、基本的にはエグジットしません。
もし、先ほどの週足チャートの長期上昇トレンドチャネルの上ラインを越えてさらに上げるような局面が来れば、ポジションの一部を現金化する可能性はあります。でもできるだけその誘惑に負けないようにすると思います。
また、これはとても重要なことですが、配当金は一切引き出さず、JT株に再投資し続けます。←これをやらないと、最終的な平均年利23%などというとてつもないパフォーマンスは到底実現できません。
JTの長期投資 まとめ
JTは以下のいくつかの理由により、30年保有すれば平均年利が23%ぐらい狙える可能性のある長期投資の買いチャンスだと思われる。
- たばこはイメージが悪く人気が無いため株価が割安(割高にはなっていない)
- 配当利回りが7.29%と高い(2020年3月7日現在)
- 海外たばこ事業に力を入れているから将来も生き残れそう
- たばこは嗜好品なので永遠にある程度のニーズがあると思われる
どのタイミング、価格で買うか。サンチャゴの戦略は以下の通り。
週足チャートは強いダウントレンドで、世界中の株式市場のセンチメントが悪いので急いで全部買う必要はないと思われる。
週足チャートのサポートエリアに指値を入れてバーゲン価格で分割して買う予定。
安値で買えたら、一生保有し、配当金を再投資し続けます。
JT株長期投資ネタのツイート
JT株(2914)を今ぐらいの値段で買って30年ぐらい長期投資したら、平均年利回り23%狙えるかを考察。
けっこう可能性あると思う。
あくまで、30年ぐらい、配当金をひたすら再投資しながら保有し続けたらの話だけど。
まず、配当利回り7.29%は凄い。
でも平均利回り23%はなぜ?って思いますよね。 pic.twitter.com/n1lzYghJAF
— サンチャゴ@システムトレードと投資で自由に生きる (@TraderSantiago) March 8, 2020
配当利回りが7.29%のJT株。
長期保有で平均利回り23%狙えそうな理由は…
JT株価が劇的に上がると期待してるからではない。
理由は…
・配当金をたくさんもらえる
・タバコはイメージ悪く不人気で株価がしばらく低迷しそう
・株式市場全体も低迷しそうなぜそれが理由になるのか?
….— サンチャゴ@システムトレードと投資で自由に生きる (@TraderSantiago) March 8, 2020
JT株で平均利回り23%ネタ続き
長期投資の利回りを劇的に上げる要因は2つ。
1.株価の劇的な上昇
2.配当再投資による保有株数の増加僕がJTに期待してるのは2つめ。
配当再投資で株数を劇的に増やすことで長期保有のパフォーマンスを上げる。
なぜJT株でそれが可能と思うかというと…
— サンチャゴ@システムトレードと投資で自由に生きる (@TraderSantiago) March 8, 2020
JT株で平均利回り23%ネタ続き。
配当金をたくさんもらえるということは、再投資の財源を確実に確保できるってこと。
そしてその配当金でJTに毎年再投資する。
JTが不人気で株価が低迷してくれてたら、安い株価でたくさん保有株数を増やせる。
JTの株価が低迷する期間が長ければ長いほど良い。
— サンチャゴ@システムトレードと投資で自由に生きる (@TraderSantiago) March 8, 2020
JT株への再投資により保有株数が膨らみ….
いずれ株式市場全体の上昇につられてJT株の株価もそれなりに上げる時期が来れば
保有株数が膨らんでいるだけに、ほんの少し上昇するだけでも、すごいパフォーマンスになるだろう。
JT株の長期投資(配当再投資しながら)はそういった旨味があると思う。
— サンチャゴ@システムトレードと投資で自由に生きる (@TraderSantiago) March 8, 2020