こんにちは。今日は米国株市場の動きを整理しながら、今ちょっと気になった銘柄の話をしたいと思います。相場ってニュースや経済指標にすぐ反応しますが、背景を押さえておくと値動きの意味がぐっと分かりやすくなります。初心者の方にも読めるように、専門用語はかみくだいて補足していきますね。
FRB議長の発言で売りが加速
きょうの大きな動きのきっかけは、FRB(米連邦準備制度)のパウエル議長の発言でした。インフレのリスクは依然として上方向にあり、雇用への下振れリスクも残っている、とコメント。さらに「株価は多くの指標でかなり高い水準にある」とも触れました。
この言葉を受けて、午後から市場全体で売りが強まりました。とくにハイテク株中心のナスダックは約1%下落、出来高も増えたため、機関投資家の売りが入ったシグナルとみられます。
指数ごとの動き
・ナスダック:-1%、出来高増。売りが目立ちました。
・S&P500:-0.6%。出来高はやや減少。
・ラッセル2000(小型株指数):一時は最高値更新も、終盤に反落して-0.2%。
・ダウ平均:-0.2%。ボーイング(BA)の上昇が支えとなりました。
ナスダックに目立った弱さ
きょうの注目はやはりナスダックでした。指数自体は約1%の下落ですが、注目すべきは出来高が増えていたこと。これは「単なる小さな調整」ではなく、機関投資家を含む大口の売りが出ていた可能性を示しています。こうした“出来高を伴った下落”は、市場全体の強さに陰りが出てきたサインとして受け止められやすいです。
下げの中心になったのはNvidia(NVDA)とAmazon(AMZN)といった主力株。特にAMZNは50日移動平均線を明確に割り込み、チャート的に弱さが目立ちました。NVDAはまだ大きな流れは崩していませんが、テック株全体に慎重なムードが広がったのは確かです。
昨日の記事で解説したイーサリアムがカナリアになってる?の件も実現してしまうかもしれません。(しないことを望みますが)

個別銘柄の明暗
Nvidia(NVDA)とAmazon(AMZN)
NVDAは前日にAI関連ニュースで大きく上昇した反動で2%下げ。ただし出来高は少なく、チャート上では買いの形は崩れていません。184.48ドルを超えればテクニカル的には新しい買いシグナルとされる水準です。
AMZNは逆に重く、50日移動平均線を大きく割り込んで3%下げ。こちらは売りがかさんでいる様子です。
Boeing(BA)
BAは+2%。ウズベキスタン航空との契約や中国との大型契約観測が好感されました。ただし、テクニカル的には9月中旬に50日線を割り込んでおり、225~227ドル付近が戻りの壁になりそうです。
AI関連株
データセンター向け冷却システムを手がけるVertiv(VRT)が-6%と大きく売られました。Microsoftが新しい冷却技術を発表したことが背景です。同業のModine Manufacturing(MOD)も-3%以上。その他、Bloom Energy(BE)、Reddit(RDDT)、Coherent(COHR)、Oracle(ORCL)といったAI関連も4〜10%下げました。
注目の買いチャンスが近そうな銘柄
DoorDash(DASH)
DASHは今、チャート上でしっかりしたカップウィズハンドルになりそうなレンジを形成しており、順張りのブレイクアウト手法で典型的な買い候補として注目される形になっています。RSレーティングという株価の強さを示す指標は80台後半と高く、相対力線も高値圏。市場全体が揺れる中でも基調の強さを見せています。
Nvidia(NVDA)
NVDAも依然として高値圏のレンジの中にあり、184.48ドルの水準を明確に超えてくれば、新しいブレイクアウトの買いサインとなる可能性があります。ただし、直近は上下に振れやすいので注意が必要です。
まとめ
今日はFRB議長の発言をきっかけに市場全体が揺れました。テック大手のAMZNが弱く、NVDAはまだ強気の形を保っています。AI関連株はやや逆風を受けた一方、DASHのように堅調な動きを続けている銘柄もあります。市場全体のムードに流されすぎず、個別銘柄の強弱を見極めることが大切ですね。
今日はそんなところです。みなさんはどう感じましたか?