インフレ対策にプラチナやゴールドなどの貴金属を買おう!という流れがあります。どうせ買うなら、買った直後から上がりやすい有利な時に買いたいですよね。過去34年間のプラチナ(XPTUSD)の季節性アノマリーを調査し、今後を予想してみました。
もくじ
過去34年間におけるプラチナの季節性アノマリー
プラチナの過去34年間の日足データを手に入れたので、年度の中のいつ上がりやすいのか調査してみました。
すると、こんな感じで12月20日頃から翌年の2月20日頃まで奇麗に上昇する傾向があることが分かりました。
どんな理由があるのでしょうか?
ちょうどクリスマス前だから、彼女や奥さんにプレゼントとしてプラチナのネックレスを買う需要が増えるから?
いやいや、クリスマスの後も2月まで上がり続ける傾向があるので、そんな理由ではないでしょう。
プラチナを使って何かを作る業者さんが、プラチナの仕入れをまとめてこの時期にやってしまうのかもしれません。
本当の理由は僕には分かりません。
僕はただ傾向を知り、バックテストをしてみるだけ。
プラチナの季節性アノマリーをバックテスト クリスマス直前の12月20日に買って翌年2月20日まで買い持ち
毎年プラチナを12月20日に買って翌2月20日に手仕舞いするという単純なトレードを34年間毎年繰り返した場合のバックテストをしてみました。
資産曲線はこんな感じに、奇麗な右肩上がりです。ただ前半は長い間横ばいです。
年度別の損益の棒グラフはこちら。
やはり最初の10年間(1989年~1999年頃)は横ばいです。しかしその後の25年間は明確に優位性があるようです。
勝率は79.41%
34年間なのでトータル34回のトレード、27勝7敗です。
平均利益率は+6.72%
年利換算だと+46.43%にもなります。
1990年代よりも2000年以降に明確になったこの季節性アノマリーは、期待できそうです。
近年になって強まっている傾向、ということで、直近のパフォーマンスも見ておきましょう。
過去15年間のバックテスト~プラチナの季節性アノマリー
勝率は93.33%
14勝1敗です。
平均利益率は+11.35%
年利換算だと驚愕の88.03%
過去5年のパフォーマンス
さらに短期間の過去5年にフォーカスすると勝率は100%になります。(5勝0敗)
平均利益率は+10.6%、年利換算で+80.36%です。
プラチナの今後の予想
プラチナの今後を、季節性アノマリーを使って予想するなら、
「12月20日頃~来年の2月20日頃までは上がりそう」
ということになります。
この傾向は近年になるほど強まってきているようなので、今年のその傾向を踏襲する可能性が高いのではないでしょうか。
当然、今年は違う結果になるということも充分考えられるので、レジサポやプライスアクションを組み合わせてトレードし、リスク管理も万全にしなければならないことは言うまでもありません。
12月20日前後の20日間ぐらいの期間に、日足や4時間足でサポートラインに下がってくるとのを待って買いを狙うのは良いアイデアではないでしょうか。
プラチナはどこでトレードできる?
海外FX業者の多くではXPTUSDという通貨ペアがありますが、そちらがプラチナです。スプレッドは広めですが、スイングトレードなら問題ないでしょう。
松井証券や楽天証券などの証券会社ではプラチナのETFをトレードすることができます。銘柄コード1541の純プラチナ上場信託(現物国内保管型)や、銘柄コード1674のWisdomTree白金上場投資信託などがあります。
プラチナの季節性アノマリーを使った検証と予想 結論
過去34年間の季節性アノマリーの分析から分かったことは
プラチナは毎年12月20日頃~翌年の2月20日頃までの期間が一番上がりやすい。
この傾向は、2000年頃から強まってきており、過去5年(2016年~2021年)にフォーカスるると勝率は100%である。
レジサポやプライスアクションと組み合わせてロングトレードのチャンスを探すことをお勧めする。