ビットコイン(BTCUSD)の値動きの特徴 【時間帯と季節性のアノマリー】

ビットコイン 5分足の値動きの特徴 時間帯のアノマリー

ビットコインの値動きの特徴(アノマリー)を、過去11年間の実データを使った分析結果を基に分かりやすく解説します。

客観的に分析するため、時間帯と季節性のアノマリーチャートを使って解説します。

そうすることで、ビットコインが何月に上がりやすいのか、それとも下がりやすいのかだけではなく、日中の何時ごろにストップ狩りが起きやすいのか、何時ごろに安値や高値をつけやすいのかが分かります。

スキャルピングからスイングトレードまで、どんな時間足のトレードにも役立つ内容です。

目次

ビットコイン(BTCUSD)の季節性アノマリーチャート(過去11年のデータを分析)

まずはビットコインが1年のうち何月ごろに安値(スイングロー)や高値(スイングハイ)をつけやすいのかを知りましょう。

そのためには季節性アノマリーチャートを使います。

これは過去11年間の日足データを使って作ったビットコインの季節性アノマリーチャートです。

ビットコイン(BTCUSD)の季節性アノマリー

季節性アノマリーチャートとは年間の値動きの平均顔です。11年間の値動きを1年ごとに区切ってばらばらにし、その平均顔チャートを作ったようなものです。

チャートの左端が1月1日、右端が12月31日です。

ビットコインは過去11年間とてつもない上昇トレンドにありますので、過去11年の値動きの平均顔はほぼ一方的な上昇トレンドです。美人の多い国の平均顔は美人なのと同じです。

3色の線は、期間の違いです。

  • 青い線は過去11年のアノマリー
  • 緑の線は過去9年のアノマリー
  • 赤の線は過去5年のアノマリー

どれも上昇トレンドとなっていますので、相当に上昇トレンドが強いことが分かります。

上昇トレンドの相場において、あなたは何をしたいですか?

もちろん買いたい。

どこで買いたいですか?

あなたが賢明な方なら、もちろん押し目が終わったタイミングで買いたいはずです。

そのタイミングは、季節性アノマリーチャートを見れば分かります。

ビットコインの季節性アノマリーチャートでいつ上がるかを探す

以下のようなポイントを見つけてください。

3色のラインがだいたい同じような位置でスイングローを付けて分かりやすい上昇が出ているポイント

そこが長期的に見てビットコインが上がりやすいタイミング、もしくは上げ始めやすいタイミングです。

ビットコインの季節性アノマリーチャートでいつ上がるかを探す

↑こんな感じになるかと思います。

  • 1月の中盤~2月初めごろにスイングローを形成して2月末頃まで上昇しやすい特徴
  • 3月中旬にスイングローを付けて6月初旬ごろまで一方的に上昇しやすい特徴
  • 7月中旬ごろにスイングローを付けて8月中旬ごろまで上昇しやすい特徴
  • 9月末頃にスイングローを付けて11月初旬ごろまで一方的に上昇しやすい特徴

もっと小規模な押し目や、小幅なレンジからのブレークアウトも含めるなら、他にも見つかるはずです。

こういったビットコインの値動きの特徴を考慮してスイングトレードのエントリータイミングを考えてみると良いかもしれません。

もちろん、レジサポやプライスアクションのスキルを組み合わせてトレードする必要はあります。

ビットコインのデイトレやスキャルに役立つ日中の値動きのアノマリー

次に、ビットコインの日中の値動きのアノマリーを調べてみましょう。

過去4か月間の5分足を使い、日中の値動きの平均顔チャートを作りました。僕はこれを時間帯アノマリーチャートと呼んでいます。

ビットコインのデイトレやスキャルに役立つ日中の値動きのアノマリー

一番上の青線は4か月間全ての5分足を使って作った時間帯アノマリーチャートです。

チャートは日本時間の09時~翌09時までの描画となります。

2番目の緑線は、日足が陽線となった日の5分足だけを使って作った時間帯アノマリーチャート。

3番目の赤線は、日足が陰線になった日の5分足だけを使って作った時間帯アノマリーチャートです。

基本的には一番上の青線を重点的に分析します。そしてちょっとだけ緑線と赤線も参考にしてください。

時間帯アノマリーチャートは、アジア、ロンドン、ニューヨークの3つのセッションを考慮して考えます。

  • どの時間帯でボラが上がるか
  • どの時間帯でストップ狩りが起きているか
  • セッションとの関係

といったことを考えて分析します。

僕の分析はこうです。

ビットコイン 5分足の値動きの特徴 時間帯のアノマリー

アジアセッションの時間帯アノマリー

アジアセッションのボラティリティーはFXの場合よりも比較的大きい(小さくない)ようです。日本、韓国での仮想通貨熱が高いからでしょうか。

  • 10時~10時30分ごろにスイングハイ
  • 12時頃にスイングロー
  • 13時30分ごろに分かりやすいスイングハイ

を形成する傾向があるようです。

ロンドンセッションの時間帯アノマリー

ロンドンセッションのボラティリティーの小ささが目立ちます。FXの場合はロンドンセッション開始前後(15時~18時頃)にグッとボラティリティーが上がるのですが、ビットコインでは逆にアジアセッションよりもボラティリティーが下がる傾向がありそうです。

  • 17時頃にスイングロー
  • 18時頃にスイングハイ

を形成しやすい特徴があるようです。(規模は小さい)

ニューヨークセッションの時間帯

この4か月間の5分足を見る限り、ビットコインはニューヨークセッションの開始前後でかなりボラティリティーが上がりストップ狩りが積極的に行われる特徴があるようです。

  • 21時少し前にスイングロー
  • 22時30分ごろに高値のストップ狩りのスイングハイ
  • 0時頃に今度は安値のストップ狩りのスイングロー

を形成する特徴があります。

FXとは違う特徴があるのは興味深い発見でした。

ビットコインの時間帯と季節性のアノマリー まとめ

ビットコイン(BTCUSD)の年間の季節性アノマリーチャートには以下のような特徴がある。

  • 1月の中盤~2月初めごろにスイングローを形成して2月末頃まで上昇しやすい特徴
  • 3月中旬にスイングローを付けて6月初旬ごろまで一方的に上昇しやすい特徴
  • 7月中旬ごろにスイングローを付けて8月中旬ごろまで上昇しやすい特徴
  • 9月末頃にスイングローを付けて11月初旬ごろまで一方的に上昇しやすい特徴

ビットコインの日中の値動きにおける時間帯のアノマリーチャートには以下のような特徴がある。

  • アジア時間のボラティリティーはそれほど小さくない
  • ロンドンセッションの時間帯のボラティリティーは小さい
  • ニューヨークセッション開始前後の時間帯におけるボラティリティーはかなり大きく、ストップ狩りが積極的に行われる特徴がある

このページで解説したビットコインの値動きの特徴をレジサポプライスアクションのスキルと組み合わせることでかなり有利なトレードができるようになるはずです。

以上で、ビットコインの値動きの特徴、時間帯と季節性のアノマリーについての解説を終わります。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

株のスイングトレードを中心に、FXや先物もトレードします。
基本は裁量トレーダーですが、高いバックテストの能力を持っており、システムトレードの良い部分はどんどん取り入れていってます。
複数の戦略ポートフォリオを運用し、市場平均を上回るリターンを市場平均よりも小さなドローダウンで実現するのが僕の仕事です。
AmazonKindleで2冊のベストセラー電子書籍を持つ「プロになるためのデイトレード入門」「日本一即戦力なFX講座」

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