FXでは環境認識が重要と言わています。しかし環境を認識するだけでは不十分です。それぞれの相場環境の意味を理解することで、トレードにおいて上手な立ち回りができるようになります。日々のFXトレードに役立つノウハウを専業トレーダーが動画も交えて分かりやすく解説します。
もくじ
2つの相場環境
大きく分けると2つの相場環境があります。
- トレンド相場
- トレンドが出ていない相場(レンジ相場)
どちらの環境なのかを認識すること自体はそれほど難しいことではありません。
この記事でそれぞれの環境を認識し、さらにその意味まで理解できるようになりましょう。
トレンド相場の相場環境の認識
トレンド相場というのは、上か下どちらかに方向感をもった値動きが出ている相場です。
トレンド相場を認識する方法についてはこちらの記事で詳しく解説しました。
トレンド相場を認識する方法を簡単にまとめると以下の通りです。
高値と安値を切り上げていくのが上昇トレンド。
逆に高値と安値を切り下げていくのが下降トレンドです。
上昇トレンドのクオリテイーということを考えると、上方向へのブレークアウトから伸びるという特徴も重要です。
高値ブレークアウトで勝った人がちゃんと利食いできるような相場が良い上昇トレンド相場です。
逆に、良い下降トレンドというのは、安値ブレークアウトで空売りした人がちゃんと利食いできるほど下げる相場です。
レンジ相場という環境を認識する方法
トレンドが出ていない相場とは、そのまんまですが、方向感が無く上方向でも下方向でもない横ばいの相場環境です。
認識する方法は簡単です。
上か下、誰の目にも明確なトレンドが出ていないならそれはレンジ相場と考えてください。
レンジ相場にはいろいろな形があります。
- 小幅な上下動を繰り返すレンジ相場
- 大きな値幅の乱高下を繰り返すレンジ相場
- 三角持ち合い
- フラッグ
- ペナント
色々な形があり、そしていろいろな呼び名があります。
トレンド相場とレンジ相場 その意味合いが重要
トレンド相場と、トレンドが出ていない相場(レンジ相場)があり、それらの環境を認識することは簡単だということは分かっていただけたともいます。大切なことはそれぞれの意味を知ることです。
トレンド相場の意味
トレンド相場の意味は、大口プレーヤーがすでにポジションを作り終えたということを意味します。
買いポジションを作り終えてつり上げを既に開始している。
もしくは、売りポジションを作り終えて叩き落している状態です。
レンジ相場の意味
逆に、レンジ相場の意味は、大口プレーヤーがポジションを作っている途中ということになります。
買いポジションを作っているのであれば、なるべく価格が上がらないようにします。自分の買い注文が原因で上がりそうになったら敢えて売りを浴びせてレンジ相場の状態に保ちます。
売りポジションを作っているのであれば、なるべく価格が下がらないようにレンジ相場の中で密かに売ります。自分の売り注文で下がりそうになったら敢えて買い支えて下がらないようにしてレンジ相場の状態を保ちます。
そしてほしいだけのポジションができたら、なりふり構わずに相場を吊り上げます。(空売りしてる場合は叩き落とす)
レンジ相場はいろいろな形でぐちゃぐちゃになる場合が多い
相場環境がレンジ相場とう時間帯の方が圧倒的に長いので、レンジ相場についてよく知ることは重要です。
知っておいていただきたいことは、レンジ相場は理路整然と高値と安値が揃った水平のレンジばかりではないということです。
それよりはむしろ、いろんな形のレンジが組み合わさってより大きな規模のレンジを形成するような、複雑な形が少なくありません。
上げ気味のレンジがあったり、下げ気味のレンジがあったり、小幅なレンジがあったり、大きな値幅の乱高下があったり、V字や逆V字のだましがあったり、そういった難しい値動きがたくさん出ます。
難しい値動きが出ることを知ったうえで、チャートに向かうことが重要です。
難しい値動きをうまく利用して稼いでやるぐらいの気持ちで取り組んでいきましょう。
相場環境の認識と意味 動画でも解説
相場環境 まとめ
相場環境には2つ
- トレンド相場
- レンジ相場
それぞれを認識して見分けるだけではなく、意味を知ることが重要。
トレンド相場は大口がすでにポジションを作り終えたということ。
レンジ相場は大口がポジションを作っている途中だということを意味する。
レンジ相場にはいろんな形があり、複雑。
難しい値動きが出ることを知り、逆にそれを利用してやるぐらいの気持ちが大切。
以上で相場環境に関する解説を終わります。