今回は、世界の中央銀行の政策と「金融環境指数(FCI)」について整理してみます。
株価だけを見ていると強気に見えすぎたり、逆に高すぎて怖いと感じたりすることがありますが、マクロの金融環境を見るとまた違った景色が見えてきます。
もくじ
世界の中央銀行は利下げモード
今、世界の主要な中央銀行の約9割が直近の政策で利下げを行っています。これはかなり高い割合で、世界全体が「景気を支える方向」にかじを切っている状況です。
一方で、米国のFRB(連邦準備制度)はまだ政策金利を据え置いています。ただ、インフレがひどくならずに落ち着いていれば、政権からの利下げ圧力もあり、いずれ利下げサイクルに参加すると見られています。
金融環境指数(FCI)の役割
金融環境指数(FCI)は、金利・株価・為替・社債市場などを総合して「金融環境が引き締まっているか、緩んでいるか」を示す指標です。現在、この指数は緩和方向に進んでおり、市場の資金調達はしやすい状況にあります。
景気サイクルへの影響
世界中の中央銀行が利下げ方向に動き、FCIも緩和に向かっている。これが重なると、景気の拡張局面が長く続く可能性が出てきます。今の流れが維持されれば、2026年にかけて景気サイクルが延長されるという見方もあります。
まとめ
世界の中央銀行は利下げに傾き、FRBもいずれ参加する可能性があります。金融環境指数(FCI)は緩和方向へ進んでおり、市場にとって追い風です。これらが重なれば、景気の拡張が2026年まで続くシナリオも視野に入ってきます。
今日のネタ
知り合いに話すならこんなふうに言えます。
「今、世界の中央銀行のほとんどが利下げしてるんだって。金融環境もゆるんでるから、景気の拡張は意外と長続きするかもしれないらしいよ。」なんて言うとかっこいいかも。