今日の投資情報 2025-09-07|景気指数と新規受注の動き
こんにちは。今日は「アメリカの景気って今どんな感じ?」というテーマで、最近の経済指標を整理してみます。
ニュースで「景況感指数」と聞いてもピンとこない人も多いと思います。なので今回は、指標の意味や背景をかみ砕いて解説していきますね。
もくじ
製造業の景況感はまだ50未満だけど…
まず、ISM(米製造業の景況感指数)は48.7でした。前の月が48だったので、ほんの少し改善しています。予想は49だったので、数字だけ見ると「物足りない」感じかもしれません。
でも、この指標は50を境に「拡張か縮小か」を判断するもの。50を下回っている=縮小という意味になりますが、下げ止まりつつあるのは確かです。
初心者向け補足
ISMが50を超えると「景気が拡張している」と見なされます。逆に50未満だと「縮小」です。なので今回は「まだ縮小だけど、改善傾向にある」といった状況です。
別の調査ではもっと明るい数字に
同じ製造業を調べるS&PグローバルのPMI(購買担当者景気指数)は53.0でした。これは予想の49.7よりかなり高く、2022年5月以来の強さです。
つまり、こちらの調査ではすでに「拡張」に入っているということですね。調査方法が違うと数字がずれるのですが、今回は大きな差が出ました。
初心者向け補足
PMIとISMは似たような調査ですが、聞いている相手や集計方法が違います。投資家は両方を確認し、平均的に見て景気の方向を判断することが多いです。
平均すると拡張域に
ISMとPMIを足して2で割ると50.9になります。これは「拡張」と「縮小」の境目をわずかに上回っています。つまり、全体としては「そろそろ拡張に入ってきたのでは?」という見方もできます。
新規受注が元気を取り戻している
注目すべきはISMの中の「新規受注」です。これが51.4まで改善しました。予想は48、前月は47.1だったので、かなり大きな上振れです。
新しい注文が入っている=先の景気が良くなる兆しと考えられます。まさに「回復してきた」というサインのひとつですね。
初心者向け補足
新規受注は「これから企業がどれくらい忙しくなるか」を映す指標です。数か月先の生産や雇用につながるので、景気を先取りして示すことが多いです。
幅広い業種で改善が広がる
新規受注が増えている業種の数も、前月の4業種から8業種に増えました。特定の分野だけではなく、景気回復が少しずつ広がっていることが分かります。
在庫と注文のバランスも改善していて、在庫過剰による悪影響は和らいでいます。株式市場はすでにそのあたりを織り込んで動いているようです。
サービス業はさらに強い
サービス業の新規受注も56と高めでした。予想の51.1を超えており、サービス部門が経済を支えていることがはっきりしました。
アメリカ経済はサービス業の比率が大きいので、ここがしっかりしているのは安心材料です。
まとめ
製造業のISMはまだ縮小を示しているけれど、改善傾向にあります。一方で、PMIはすでに拡張を示し、平均すると拡張域に。さらに新規受注やサービス業の強さを踏まえると、全体的には「景気は持ち直してきた」と整理できそうです。
今日のネタ
知り合いに話すならこんな感じです。
「アメリカの景気指数ってまだ縮小って出てるけど、新しい注文が増えていて、サービス業も好調らしい。だから全体的には回復基調にあるみたいだよ。」なんて言ったら、ちょっとかっこいいかも。