こんにちは。今日は為替の中でも先日からロングトレードをしている「ドル円」と「カナダドル」に関して、最近の動きを自分なりに整理してみます。
ドル円:イベントを控えた神経質な動き
ドル円は、直近でいくつかのイベントリスクが重なっています。具体的には、米国のNFP(雇用統計)、日本の自民党総裁選、そして米国政府閉鎖の可能性です。どれも市場参加者にとって無視できないイベントで、短期的な値動きの荒さにつながる可能性があります。
NFPは米国の雇用情勢を示す重要な経済指標で、景気やFRB(米連邦準備制度)の政策判断に影響を与えます。一方で自民党総裁選は、日本の次期首相を事実上決めるため、国内だけでなく海外投資家からも注目されています。候補者によって市場の反応は異なる可能性があり、たとえば高市氏が勝てば財政拡大や緩和的な政策期待から「円安方向」に傾きやすく、小泉氏が勝てばサプライズのない無難な結果と受け止められ、むしろ「ボラティリティ抑制要因」になると見られます。
加えて、米国では政府閉鎖のリスクが取り沙汰されています。これは予算案が議会で通らない場合に発生し、一部の政府機関が一時的に業務停止する状況です。この間は経済データの発表が遅れるため、市場は一時的に不安定になることがあります。過去を振り返ると、ドル円は政府閉鎖の直前に売られ、その後「大きな経済的影響はない」と判断されると持ち直す動きが目立ちました。
今回のドル円は、短期的に上下に振れるリスクはあっても、最終的には大きなトレンドにはつながらない可能性が高い、という見方が優勢です。つまり「イベント前後は乱高下しても、結局は元のレンジに戻るかもしれない」という読みの人が多いよう。海外では、結局最後は小泉になって何事もなかったかのように進んでいくと見ているトレーダーが多いということ。個人的には高市さんになってくれる流れを期待してます。
私自身はドルの要因でドル円のロングトレードをしていて利益が乗ってきていますが、月末までにいったん閉じようと思っています。
カナダドル:月末特有のドル需要に押される
カナダドル(USDCAD)は、最近また1.39台まで上昇してきました。背景には、月末にかけて出てくる米ドル需要があります。多国籍企業は月末・四半期末にドルでの支払いや決済をまとめて行うことが多いため、時間的に「どうしてもドルを買う」フローが集中します。これが、短期的にドル高=カナダドル安を招きやすいのです。
一方で、カナダの輸出企業や一部の投資家は「レートが良ければドルを売りたい」という動き方をします。こちらは価格に敏感で、急いではいません。結果として「強制的なドル買い」と「条件が良ければドル売り」という需給のミスマッチが、短期的にドル高圧力を生んでいます。
特に1.4000近辺は過去に何度も跳ね返されてきた水準で、市場参加者が強く意識しているポイントです。ここを上抜けると、新しいトレンドにつながる可能性もあるため注目です。
まとめ
ドル円は、NFPや自民党総裁選といったイベントを控えて短期的な乱高下がありそうですが、結局はレンジ内に戻る可能性が高いと考えられているようです。一方でカナダドルは、月末特有のドル需要に押されてドル高方向へ動きやすい環境にあります。どちらも「短期的な需給やイベント」で動いているため、長期のトレンドというよりは一時的な現象として見ておくのがよさそうです。僕も半分利食いをしっかりしながら進もうと思います。