FXのプライスアクションを習得するには、大口の機関投資家が巨額の資金を動かす時のロジックを知る必要があります。このページに書かれていることを理解すれば、プライスアクション手法のノウハウがスッと腑に落ちて、すんなり理解できるようになります。
忘れてはいけません。あなたは小口のトレーダーです。この巨大なFX市場で起きていることの中で、あなたがどんな役割を果たせば勝てるのか。巨大なFX市場のパズルの中であなたがどこに収まるのかを理解すれば、いつ、何をすれば良いのかが分かります。
それだけではなく、いつ何をすべきでないのか?も理解できるようになります。いつ何をすべきでないか?を理解することは、見過ごされがちですが、とても重要なノウハウです。それを理解できた人は、ものすごいスピードでFXのトレードが上達していくでしょう。
もくじ
プライスアクションの達人になる【機関投資家の考え方】
もしかするとあなたは、FX初心者ではないかもしれません。もう3か月やっている。もう1年やっている。もう5年やっている人もいらっしゃるでしょう。
移動平均線の知識がある。RSIの使い方を知っている。すでにFXに関するいろいろな知識があることだと思います。
しかし、何年やっていようと、もしまだトータルで勝てていないなら、今日からFXを始めるつもりで、まっさらな気持ちでやり直してみましょう。
全ては大口の機関投資家の周りに構成される
ほとんどのFXの値動きは、大口の機関投資家の影響で起こります。
大口の機関投資家とはなにか?
- 中央銀行
- 銀行
- ヘッジファンド
- 貿易をする国際的な大企業
これらをひとまとめで大口の機関投資家です。
この世界で何かが起きた時や、何かが起きそうな時、彼ら大口機関投資家はその情報をいち早く察知します。そして彼らは「その何か」に乗じて稼ぐために、もしくは大損しないために、彼らが持つ巨額の資金を投資として動かす必要があります。
たとえば僕が大口の機関投資家で、2030年頃までにクアラルンプールがものすごく経済発展することを知ったとします。彼らの情報網はすごいので、そこが儲かる場所になることを他の人よりも早く知ることができます。
でも今はまだその情報を知る人は少ないのでマレーシアの経済は静かです。というよりも、割と不況気味かもしれません。
マレーシアが静かで、不動産物件を手放したい人がたくさんいる間に、なるべく他人にばれないようにクアラルンプールのビルやコンドミニアムを買えるだけ買い漁ります。
情報を知らない一般人が、ちょっと不況だから売りたいと思っている時に、それを少しずつ買ってあげるのです。そして来るべき2030年に備えます。
客観的なデータから未来を見通し、価格が安いうちにひっそりと買い進めていく。
これが大口機関投資家の行動のロジックです。
一方、一般投資家の行動はどうでしょうか?
一般投資家の耳にはクアラルンプールの情報は入ってきません。だから2030年頃に新聞や雑誌でクアラルンプールの活況ぶりをレポートする雑誌や記事を読むまで何も知りません。
2030年頃になって、クアラルンプールの土地やビルの価格が急激に上がっていることに気づき、「お、マレーシアすごいじゃん!」「マレーシアでコンドミニアムを買って投資しよう!」ということになります。
このとき大口の機関投資家は、2020年に仕込んだ物件の売却計画を進めます。
「あなたにはこの1ルームマンションを1億円でどうぞ!」
「あなたにはこの家族向けコンドミニアムを2億円でお売りしましょう!」
といった感じで。
一般投資家が買った後は、彼らの期待に反して、物件の値段はそれほど上がりません。一般投資家しか買わないからです。
不況になったり、○○ショックみたいなのが起きると価格が暴落するかもしれません。
そうなったら一般投資家の一部は、高値で買った物件を安値で投げ売りするしかなくなるかもしれません。
安くなったら、「それなら、うちで引き取りましょう」ということで大口の機関投資家が買い戻します。
大口機関投資家はいち早く安値で参入して高値付近で売り抜ける。一方で一般投資家は高値付近で買って安値で投げ売りしてしまう。
大口と一般投資家のロジックには、このように大きな差があります。
このようなロジックの違いは、不動産に限ったことではなく、FXでも株でも、世界中のどんな金融商品でも共通です。
賢い一般投資家はどうするべきか
「大口は汚い!」と思うかもしれません。しかし、勘違いをしてはいけません。
大口機関投資家は一般投資家をダマそうとなどしていません。
違いは、情報を知っているか知らないかだけです。
大口機関投資家は、努力して情報を入手し、早い段階でリスクを負ってポジションを仕込み、そしてうまくいけば高値で売り抜ける。
そんな機会があれば、だれだってそうします。
自分が買い持ちしているポジションが目標価格まで上がった時、高値でも買いたい人がいたら、高値で売ってあげる。全然間違ったことはしていません。
僕たちのような小口の一般投資家はどうすべきなのでしょうか?
まず文句を言うのはやめる。
「大口のせいで…」なんて言ってる場合ではありません。
考えるんです。
- どうすれば知識を得られるか?
- どうすれば情報を得られるか?
- どうすれば今の状況を理解できるか?
- 大口機関投資家が巨額の資金を動かしている時に、どうやってそれを察知するか?
こうやって考えることができる人だけが、「負け組」という典型的な一般投資家の集団から抜け出し、新しいバージョンの強い一般投資家になれます。
勝てる一般投資家のロジック
先ほどの例を、勝てる一般投資家のロジックで考えてみましょう。
勝てる一般投資家は、マレーシアで大口の機関投資家が開発が開発を進めていることをできるだけ早く察知します。大口機関投資家よりは遅れますが、なるべく早く察知します。
情報を察知しても、焦りません。チャンスが来るまで待ちます。ほとんどの物の値段は一直線には上がらないことを知っているからです。
ビジネスサイクルが一時的な収縮局面に入ったり、センチメントが悪化して、狙っている物件が安く売りたたかれる瞬間を待ちます。
そして、長期的な視野の無い人が投げ売りするときに買います。
そうこうしていると、ついにビジネスサイクルは上向いてきて2030年を迎えます。マレーシアは盛り上がり、投資家でもない人までもが投資をし始めます。
弱い投資家は過去の値動きを見て、これだけ上がっているのだから、まだまだ上がるだろう!と希望的観測で買います。その時、強い投資家は弱い投資家に物件を売ってあげます。
あなたは思っているかもしれません。
「それは長期投資の場合の話でしょ!オレはデイトレーダーなんだよ!」
と。
でも強いトレーダーは、これと同じようなことを1分足でも、1時間足でも、4時間足でも、日足でもやります。
FXや株の短期トレードでどうやるか?
FXや株の短期トレードでは、プライスアクションと指標発表などを組み合わせて読み取ることで、大口の機関投資家の動きを察知します。
大口の機関投資家は情報をいち早く知ることができます。裏のネットワークや内部情報など、彼らにしか得られない情報があるからです。
それは、僕たち小口の一般投資家には無理。
でも、スキルさえあれば、プライスアクションを読み取ることはできます。
プライスアクションとは、ローソク足チャートの値動きを読解するスキルです。
プライスアクションから情報を得て、大口機関投資家よりも少し遅れてエントリー。そして大口機関投資家の動きに便乗させてもらって稼ぎます。
プライスアクション手法とは大口機関投資家に便乗させてもらう手法です。
ピンバーや含み線が出たらエントリーしましょう!
ダブルボトムやダブルトップでエントリーしましょう!
というだけの手法ではありません。
本物のプライスアクション手法とは、今日お話ししたようなコンセプトをFXのトレード手法に落とし込んでいく手法です。
それを、このブログでこれからコツコツと書いていきたいと思います。
内容は有料級です。有料でも他には無いでしょう。
内容は初心者向けに書いていきます。最初は基本的な内容から始めて、理解が進むにつれてレベルを上げていき、上級向けの内容になっていきます。
たまたまこのブログを見つけた人はラッキーです。是非このスキルをものにしてください。
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