今日の投資情報 2025-09-07|景気サイクルと今の位置

今日の投資情報 2025-09-07|利益率の高さと迫るコスト上昇

米国株のチャートだけを見ると「もうかなり上がってきたし、そろそろ上昇も終わりかな?」と思ってしまうかもしれません。でも、マクロの経済指標を丁寧に読み解いてみると、また違う風景が見えてきます。

今回は「景気は本当にピークに近いのか?」という視点で、最新のデータを整理してみました。

経済には波があり、拡張からピーク、減速、後退、回復というサイクルを繰り返しています。投資家はこの位置づけを気にするのですが、最近「そろそろ景気がピーク手前なのでは?」という声も出ています。本当にそうなのでしょうか。


目次

景気がピーク手前のときの特徴

景気がピーク手前にあるときは、いくつか分かりやすい特徴があります。

例えば、ISM(米製造業の景況感指数)が60近くまで上がっていたり、金融政策が積極的に引き締めに動いていたりします。また、消費者の信頼感や雇用の安心感がとても高く、賃金の伸びも大きくなりがちです。さらに、企業の経営者の信頼感が強まり、設備投資も拡大する傾向があります。

「ピーク手前」とは、景気が一番熱を帯びている状態です。多くの人が自信を持ち、企業も積極的に投資し、労働市場も引っ張りだこで賃金が上がるような局面です。その後に減速が来ることが多いため、投資の世界ではよく意識される段階です。

 

今の状況はどうか

では現在のデータを見てみるとどうでしょうか。ISMはまだ50前後で、60には大きく届いていません。消費者や労働者の信頼感もそれほど高まっていませんし、賃金の伸びも力強いとは言えません。経営者の投資意欲も「熱狂的に強い」とまではいかないようです。

複数の指標を総合してみても、全体の水準はまだ3割程度にとどまっており、ピーク手前と呼ぶには遠い状況です。

「3割程度」というのは、景気の温度を数値化したときに、ピークを100とすればまだ30くらいの位置にいる、というイメージです。過熱というよりは「まだこれから伸びしろがある」状態です。

 

景気サイクルの位置づけ

こうした状況を踏まえると、今のアメリカ経済はピーク手前ではなく、回復から拡張にかけて移行している段階と考えるのが自然です。つまり、まだ余裕を残した状態で、加熱感は見られません。

株式市場では「ピーク手前かどうか」がよく話題になります。なぜなら、その局面に入ると景気後退を意識し始めるからです。今はむしろ「回復から拡張への途中段階」と整理した方がしっくりくる状況です。

 

まとめ

景気がピーク手前にあるときは、ISMが高水準、金融引き締め、賃金や信頼感の過熱といった特徴が揃います。今のデータはそこからは程遠く、むしろ回復から拡張への移行段階とみられます。過熱よりも、まだ余力が残っていると考えられる局面です。


今日のネタ

知り合いに話すならこんなふうに言えます。
「景気がピークに近いって話もあるけど、データをよく見るとまだそこまでじゃないみたい。むしろ回復から拡張に向かっている途中って感じらしいよ。」なんてのはどうだろう。

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この記事を書いた人

圧倒的な熱量で世界の相場を毎日14時間以上監視している専業トレーダーです。トレード、バックテスト、調査で得た学びを初心者の方にもわかりやすく発信しています。

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