MT4でポジションを分割して決済するにはどうすればいいの?と思ったことはありませんか?MT4では分割決済をすることができますが、仕様的に少し不便な部分があり、便利に使うにはコツが必要です。このページで覚えてしまいましょう。
分割決済とは
分割決済とは、ポジションをいくつかに分割して決済する方法のことです。
私はポジションの半分はそこそこの利益で利食いし、もう半分で利益をとことん伸ばすということをよくやります。ポジションの半分で利益を確保しておけば精神的に楽になるので、もう半分ではかなり積極的に利益を伸ばすことに挑戦しやすくなります。もし残りの半分が反転してロスカットになったとしても、最初の半分で確保した利益とトータルするとトントンかチョイ勝ちぐらいにもっていきやすくなります。
MT4で分割決済をする方法は、大きく分けると2つの方法があります。
非効率な方法と、効率的な方法です。
効率の良い分割決済の方法
分割決済をする際のベストな方法は、エントリーする段階から分割してエントリーすることです。
分割エントリーしたそれぞれのポジションを別々に利食い指値注文で利食いすることによって分割決済を実現します。
この方法だと「画面に注文ラインがたくさん表示されるからダメだ!」と懸念される方がいますが、ツール-オプション-チャートタブ にて「チャート上にポジションとオーダーを表示」のチェックを外せば注文ラインを非表示にできます。僕は全然邪魔にならないですし、便利な方が良いと思っています。
では、実際にやってみましょう。
ユーロドルの4時間足です。(今エントリーするのは、分割エントリーの方法を解説することだけが目的なので、何の手法でもないのでご了承ください)
レンジっぽいので、今すぐ成行で10万通貨買って半分をレンジの真ん中で利食いし、残りをレンジの上で利食いする。ロスカットは30pips。と決めたとします。
これを実現するために、やることは…
10万通貨買うということなのですが2分割で決済したいので、5万通貨の2つのポジションを合わせて10万通貨ということでエントリーします。
1.成行で5万通貨の成行買い × 2回
2.ポジション1にレンジの真ん中あたりで利食い指値と30pipsのストップロス注文を付ける。
3.ポジション2はレンジの上あたりで利食い指値と30pipsのストップロス注文を付ける。
この3ステップになります。
0.5ロット(5万通貨)のポジションを2つ建て、合わせて10万通貨にします。それぞれのポジションに対して別々の決済指値やストップロスを設定すれば分割してポジションを管理していくということです。
注文価格の微調整は注文ラインをドラッグすることで好きなように調整できます。
片方のポジションでトレーリングストップを走らせてもいいですね。
分割決済をする非効率な方法
MT4ではポジションの一部を決済することができますが、一部を決済する場合は成行決済しかできません。どういうことかというと、買ポジションを持っていて、半分ずつ分割して利食いしようとしているとします。ポジションの一部を決済する場合は成行決済しかできないので、じっとチャートを見ていて、それぞれの利食いポイントまで上がったタイミングで「えい!」と成行決済ボタンを押す必要があります。
最初から分割決済の予定があるなら、エントリーする時点で分割してエントリーする方が良いです。
ポジションを建てた後に分割して決済することにした場合はここで解説する非効率な方法になります。
1つのポジションの1部分を部分決済するのは以下の手順となります。
先ほどと同じことを、1ポジションを分割決済する方法でやってみましょう。
1ポジションで管理するので、10万通貨を成行で買います。
1ポジションを部分決済する場合は成行でしか決済できないので、じっとチャートを監視するなり、アラートを仕掛けて最初の利食いポイントまで動くのを待ちます。
最初の利食いポイントまで上がってきたら、保有中のポジションをターミナルウィンドウの取引タブでダブルクリックします。「オーダーの発注」画面が開くので、数量欄に決済したい数量(今回は10万通貨の半分なので5万通貨(0.5ロット))を入力し、黄色の成行決済ボタンをクリックします。
これでポジションの一部を分割決済することができました。
残ったポジションがレンジの上まで上がってくるのを待ち、残り全部を利食いします。
この方法だとポジション決済するまでずっとチャートを見ている必要がありますのでとても非効率です。
ですから、MT4で分割決済をするなら、エントリーする段階で分割してエントリーする方法がおすすめです。
以上で、MT4で分割決済をする方法の解説を終わります。