FX業者の闇を理解し危険FX業者を見分ける

闇

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「FX業者の闇」について理解し、個人投資家とFX業者の間で「利益の相反」が無い業者を選択できるようになりましょう。

一般投資家の小口注文を束ね、投資銀行が持つインターバンク市場に流すことがFX業者の役割です。しかし中にはそれ以外のブラックなこともやっている業者があるので注意しましょう。

FX市場の参加者は?の記事で、FXに参加しているプレーヤーについて解説しました。

FX業者の役割

FX業者の収入源

FX業者の収入源は以下のようなものです。

  • スプレッドと手数料
  • ファイナンス(金利
  • 顧客と逆ポジを取って儲ける(負け組トレーダーの注文を呑む)

スプレッドについてはまた後の動画で詳しく解説しますが、スプレッドと手数料は顧客が1回取引するごとに支払う取引コストです。

FX業者が顧客に資金を融通する形でトレードする場合は、金利の収入があります。

最後の逆ポジを取って儲けるという部分ですが、これは全てのFX業者がやっていることではなく、一部の業者がやっています。ここが今日の最も重要なポイントです。

 

顧客を振り分けている

ブラックなFX業者は、顧客のトラックレコードを調べます。そして勝ち組なのか、負け組なのかをいち早く把握します。

もし顧客が負け組だったら…

大前提として..基本的にはFX初心者の90%は負けます。

運が良くていきなり勝つ人もいますが、90%の人は、90日以内に、90%の資金を失う。と言われています。

もし顧客が負け組だったらどうするかというと…

 

その顧客の注文を呑みます。注文を呑むとは、注文をインターバンクに流さないということです。

例えば負け組の顧客がドル円を100万円分、成行きで買いたいという注文を出したとします。

すると買い注文をインターバンク市場には流さず、FX業者の中で止めておきます。

その後、ドル円が90万円に下落し、そのポジションが損切りになった場合、顧客は10万円の損失を確定します。

その買いポジションはFX業者の中だけで存在するものだったので、この10万円はFX業者のものになります。

90%のトレーダーがこのように負け組なら、FX業者はぼろ儲けですね。

 

逆に、もし客が勝ち組だったら

一方、もし顧客が勝ち組だったらどうするのでしょうか?

勝ち組の場合も、まずは注文を呑みます。

しかしこの顧客のポジションは勝つ可能性が高いわけですから、FX業者が保持している顧客の逆ポジは負ける可能性の方が高いですね。ですから業者はインターバンク市場でヘッジをしておく必要があります。

ヘッジするにはコストがかかります。そのFX業者のスプレッドが極端に狭くてしかも取引手数料を取らないFX業者の場合はヘッジのコストをカバーできません。ですから勝ち組トレーダーの取引の分からは利益を出すことができず、むしろ赤字になってしまいます。

ですので、ブラックなFX業者は勝ち組のトレーダーを嫌います。そして勝ち組だとわかると嫌がらせをしたり、出入り禁止にしたりします。

 

FX業者と個人投資家の利益の相反

利益の相反FX業者
こういったタイプのFX業者は根本的に、顧客とFX業者の間で利益の相反があることが特徴です。

顧客が負ければFX業者が儲かる
逆に、顧客が勝てばFX業者が損をする

このようなFX業者は我々個人投資家にとって危険な業者ですので気を付けないといけません。

 

利益相反FX業者を見分ける

では、どのようにしてこのように危険な「利益相反のFX業者」を見分ければよいでしょうか?

利益相反FX業者には以下のような特徴があります。

・スプレッドが極端に狭いことを売りにしてる
スプレッドが0.2pipsなどあり得ないほど低く、しかも手数料も取りません。どうやって利益を上げるんだ?ということです。

・いろんなところで大々的に宣伝している(カモを常に探している)
負け組トレーダーだけを相手にしているので、一人一人の顧客は長持ちしません。常に新規の負け組トレーダーを探して広告宣伝に必死です。広告に凄いお金を使いますので、電車の中とか、雑誌とか、アフィリエイトサイトなどに広告がわんさか載っています。どこを見てもこの業者の広告がある!というのはやばい。

・根拠不明なランキングサイトで1位~3位になっている
よくありますね。何の根拠でランキングしているのかわからないFX業者ランキング。ああいうサイトで上位3位にいつも名を連ねているお決まりの業者はブラックな場合が多いです。

・FXスキャルピングを勧める記事や本を書いている人が勧めている業者

ブラックなFX業者にとって、顧客が大金を短期間で負けてくれることが最高の結果です。
ですから彼らは「ちょっと有名な人」を使ってスキャルピングを顧客に勧めます。
FXスキャルピングの本を出したり、FXのメディアサイトを立ち上げてスキャルピングについてありきたりのことを、あたかも凄いノウハウのように書きます。
そういうところでお勧めされているFX業者は気を付けたほうがいいです。

FXのスキャルピングは、トレードの練習目的には良いのですが、最終的にFXスキャルピング専門のプロになるというのはあり得ないので、だまされないように気を付けてください。

 

FX口座開設アフィリエイト

1件の新規FX口座開設の報酬は1万円~2万円ぐらい。
有名なサイトや有名人、スキャルピングを勧めるサイトだと3万円ぐらいと言われています。

それぐらい支払っても、カモになるトレード初心者を連れてきてくれるのであれば、FX業者にとっては十分黒字になるということです。

良いFX業者

良いFX業者とはどんな業者でしょうか。

  • 長年地味に営業している業者
  • 手数料を取る業者
  • スプレッドは1pipsぐらいで、極端に狭すぎない
  • ヘッジファンド出身者が使っている業者

地味だけど長年営業していて、取引コストがそんなに安いわけでもなく、FX業界の内情を分かってる人が使っている業者っていうのは、ある程度信頼できると思っています。

以上で、FX業者の闇についての解説を終わります。

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この記事を書いた人

圧倒的な熱量で世界の相場を毎日14時間以上監視している専業トレーダーです。トレード、バックテスト、調査で得た学びを初心者の方にもわかりやすく発信しています。