「FXで勝てなくてむかつく!」「なぜ勝てないの?助けて!」と思っていませんか?FXで勝てないのは、あなたのせいではありません。FXでは90%の人が90日以内に90%の資金を失います。FXで勝てない理由は、一般投資家が勝てない仕組みが組み込まれているからです。それが何のか?を理解し、今すぐできる具体的な解決策を解説します。大丈夫。勝てるようになります。初心者の頃に一度全財産を失い、そこから復活して20年専業トレーダーとして稼いでいる私が知っていることを話します。
もくじ
まず最初に
もしあなたが「もうこれ以上FXで負けられない!」「どうしても負けた分を取り戻さなければいけない」と藁をもつかむ気持ちなら、いったん気持ちをリセットしてください。負けた金額のことは一旦忘れ、一から出直しです。焦っている気持ちをリセットし、真っ白な気持ちでこのページを読んでいただければ、FXで勝てない理由が分かり、解決策を実践していけます。
FXで勝てない理由
FXでは90%の人が90日以内に90%の資金を失って撤退していきます。そんなわけあるか!と思うかもしれません。しかしFX業者の中でそれは常識的な事実だそうです。業者は初心者FXトレーダーの顧客を獲得したいので、そんなことは口が裂けても絶対に言いませんが、事実です。
なぜ、それほど多くの人が、短期間で資金の大部分を失ってしまうのでしょうか?そこにはちゃんと理由があります。
勝てない理由1:FXで勝てない仕組みがある
FX業界には、一般のFX初心者が勝てない仕組みが組み込まれています。それを知らないでFXをすると、その仕組み通りに90%の資金を失ってしまいます。
その仕組みとは、FX業者と顧客との利益相反の仕組みです。ウェブに出ているFX関連の広告を見渡してみてください。
「スプレッドが狭い!」を全面に出しているFX業者の宣伝で溢れかえっていませんか?
ほとんどのFX初心者は、自然とそういった業者でトレードすることになるでしょう。
しかしそういった業者はほとんど全部が「利益相反」のあるFX業者です。利益相反の仕組みです。
この仕組みの流れは以下のようになります。
巨額の広告費を使ってカモトレーダーを集める →
狭いスプレッドを謳う →
スキャルピングやデイトレードの勝てない手法を教える →
たくさんトレードさせる →
顧客の注文を呑む (つまり逆ポジを持つ) →
勝てない手法でトレードする顧客が負けれてFX業者が勝つ →
ほとんどの顧客は短期間で90%を失って撤退 →
→ また新しいカモトレーダーを広告で釣る
この仕組みのサイクルがぐるぐると回っているのがFX業界です。
「FXで勝てない仕組み」の解決策は?
まず、利益相反のFX業者を避けることです。
どこの業者が利益相反の業者なのか?はここでは言及しませんが、低スプレッドを最大の売りとして広告を出しまくっている業者はやばい場合が多いです。
ちなみに私はXMを使っています。XMは信頼できるFX業者で、ヘッジファンド出身者の多くが使っています。
次に、トレードする時間軸を今よりも少し上げて、トレード回数を減らす努力をして、FX業者の思うつぼにならないようにすることです。
勝てない理由2:時間足が短すぎる
はっきり言います。1分足~5分足のスキャルピングで安定して勝つのはほとんどの人にとって無理です。100%無理とは言いませんが、とてつもなく難しいのは確かです。
日足で綺麗な右肩上がりの資産曲線になる手法でも、5分足でやろうとすると一直線に右肩下がりになることがほとんどです。
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利益相反系のFX会社はとにかくトレード回数を増やし、たくさんトレードさせようとしますので注意が必要です。
「時間足が短すぎる」の解決策
解決策は、当然ながらトレードする時間足を今よりも少しだけ上げることです。急に極端に時間足を長くするのは難しいでしょうから、少しずつでOKです。
1分足や5分足のスキャルピングで勝てない人は、15分足ぐらいを使ったゆったりめのデイトレードに移行しましょう。週足ピボットと日足ピボットのマルチタイムフレーム分析をして多くの大口トレーダーに意識されているポイントだけを狙うような手法がお勧めです。
そして徐々に時間軸をさらに伸ばし、最終的にはファンダメンタルズ分析も導入し、ファンダメンタルズ分析+テクニカル分析で2カ月~3か月以上ポジションを保持するような手法を目指していくのがベストだと考えています。
勝てない理由3:資金管理ができない
FXで勝つには資金管理ができないと致命傷となります。資金管理ができればみんな勝てるというわけでありません。しかしFXで勝てる人はみんな資金管理が上手です。
資金管理ができないなら、いくら優位性のあるFX手法でトレードしても遅かれ早かれ全財産を失って撤退することになります。
「資金管理ができない」の解決方法
資金管理は決して難しいことではありません。方法さえわかれば、誰にでも実践できることです。それなのになぜみんなやらないのか?
資金管理の重要性を理解できず、面倒くさがってやり方を学ばないからです。(その気持ちはすごくわかります!私もそうでしたから)
あなただけは、ここで資金管理の重要性を理解してください。
やり方は以下の記事で分かりやすく詳しく解説しました。1回1回のトレードにおけるリスク管理も必要ですし、FXの資金を全体的に管理するスキルも必要です。リスク管理や資金管理については以下の記事で分かりやすく解説しました。
また、証拠金の仕組みも理解しておきましょう。
もしロスカット注文を入れるのが面倒くさかったり、その方法がいまいちわからないという方は、MT4の使い方をマスターしましょう。
勝てない理由4:高い勝率を求めすぎる
勝率80%や90%など、高い勝率を求めすぎると、かえってFXで勝てない原因になります。
勝率は高い方がいいじゃないか!
と思いますよね。もちろんその通りです。しかしそれは「実現可能であれば」です。実現不可能なことを求めようとすると、落とし穴にはまります。
とてつもなく高い勝率を求めるには2つの方法があります。
利食い値幅を10pips、損切り値幅を100pipsに設定するなどして、損を大きく、利益を小さくなるように設定してトレードすることです。これだと、利食いまでの距離が近く、損切りまでの距離が遠いので、利食いにヒットできる確率が格段に上がります。しかしコツコツ勝ちながら、負ける時にドカンと大きく負けるので、長期的にはマイナスになっていきます。
もう一つの方法は、ナンピンすることです。負けトレードをナンピンで救済して戻るのを待ち、何とかプラスで逃げようとする方法です。この方法は10回中9回はうまくいきます。しかし残りの1回で全財産を失ってしまいます。想定外に逆行してしまい、いくらなんピンしても反転しないケースが起こるのです。
マーチンゲールも同じことです。負けたら倍返しでエントリーする方法です。マーチンゲールでしばらくの間はプラスでおえることができまますが、いずれ想定外の連敗が訪れ、全財産を失ってしまいます。
「高勝率を求めすぎる」の解決法
高勝率なんて必要ないということを理解しましょう。
私の友人にヘッジファンド出身者がいます。彼の同僚には伝説的なベテランFXトレーダーがいました。その伝説的トレーダーの勝率は毎月ほぼ40%程度だったそうです。悪い月には20%台のこともあったとか。それでもその同僚はトータルでは大きく勝ちこしていたそうです。
最終的にトータルで大きくプラスになる手法というのは、勝率を重視しません。損を小さく保ち、勝てる時に大きくとることでトータルで大きく勝ちこせるように設定します。
勝てない理由5:群集心理に飲み込まれてしまう
群集心理に惑わされると、FXで勝つのは難しくなります。ニュースでこう言っているからドル円は上がるはずだ。みんながこう言っているからユーロドルは下がるはずだ。そんな低い意識でトレードしていて勝てるわけがありません。
FXのトレードというのはゼロサムゲームです。1年で100億円勝つトレーダーが存在するには、1年で100億円負けるトレーダー達の存在が必要です。ほんの10%の大口トレーダーや上手な一般投資家が大きな金額を稼いでいて、残り90%の下手な群衆の負けがそれを支えています。
群集心理に飲み込まれてしまわないためには
90%負ける側に入らないようにするためには、群集心理の一員になってしまわないように注意する必要があります。
どうすればよいか?
手法の考え方を、ガラッと変えます。
- テクニカルインジケーターでシグナルが出たから買う
- ニュースで買いだと言っているから買う
- みんなが買いって言っているから自分も買う
こういう一次的思考(単細胞な考え方)を止めます。そして、次のような考え方でトレード手法を作ります。
- 他のトレーダーがパニックに陥るのはどこか?
- 他のトレーダーがロスカットするのはどかか?
- 他のトレーダーが焦って飛び乗るのはどこか?
- このニュースはすでに知られていたのか?
こういった2次的思考を導入し、優位性のあるエントリーポイントを探しましょう。
勝てない理由6:負けられないから勝てない
FXで「負けられない」「絶対に負けたくない」と思っている人は、長期的にFXで勝つことはできません。
長期的にFXで勝つためには、負けることを良しとしなければいけません。
「ぜったいに負けたくない」と強く思いすぎている人は臆病になってしまい、以下のような問題が出ます。
- まともな枚数でトレードできない(500万円運用するのにいつまでも1000通貨でデイトレするなど)
- チャンスが来ているのにエントリーボタンを押せない
- 負けポジションをナンピンで救済しようとする
負けられない人の解決策
FXの勝ち負けの要素の半分は「運」です。世界最強のトレーダーがどんなに上手にトレードしようと50%は運の要素が付きまといます。
伝説的なトレーダーがどんなに完璧にチャートやファンダメンタルズを分析して買ったとしても、未知の大口トレーダーがいきなり巨大な売り注文を出して来たら、速攻で相場は下がって負けます。
FXは運の要素が強いビジネスなのだから、勝ちトレードと負けトレードがランダムに起きます。1回1回の勝ち負けは気にせず淡々とトレードしましょう。そう思える人だけが長期的にFXで勝つことができます。
これを心から理解するには、経験を積むしかありません。淡々とトレードを繰り返し、負けが続いてもいずれトータルではプラ転していく。そういう成功体験を一度でも体験すると何かが変わってきます。最初はデモトレードでも良いと思います。
勝てない理由7:そもそも手法の検証をしていない
あなたはこれからトレードに使おうとしているその手法の検証をしたことがありますか?
本やサイトで知った手法であれ、何らかの教材で学んだ手法であれ、実弾でトレードする前に必ず自分で検証をする必要があります。
検証して勝てそうだということが確認できない手法で勝てることを期待する方がおかしいですよね。
「検証をしていない」の解決策
検証というと、MQL4などでプログラムを組んでバックテストをすることを思い浮かべて、「そんな難しいことできないよ!」と思うかもしれません。
そんな場合は目視での検証でも大丈夫です。過去チャートを見て一本一本ローソク足を進めながら、その手法でエントリーした場合にどうなっていたかを調べるのです。少なくとも数十回分のつもり売買をしてみることです。プログラミングできない手法も多々あるので、私も目視のバックテストをたくさんします。
MQL4でのプログラミングができる人はMT4を使ってバックテストをします。そこまで厳重なバックテストは不要です。だいたいでいいです。
例えば移動平均線のタッチでエントリーする手法なら、移動平均線にタッチした次の足で成行エントリーし、10本のローソク足が経過したらエグジットといった感じです。細かいところは気にしません。
もしそれで完全に右肩下がりの資産曲線になるなら、その手法は勝てないだろうから追求する価値が無いと判断できます。
そしてもしある程度右肩上がりになっているなら、頑張って詳細なプログラムを組んで詳しくバックテストするか、それが無理なら、チャートを見ながら手動でバックテストします。
そうやって検証をして過去チャートで勝てていた手法であれば、相場に大きな変化が無いかぎり、今後も勝てることがある程度は期待できます。絶対ではないですけどね。
勝てない手法ではトレードしたくないので、私は常にいろんな手法を検証しています。つい最近も移動平均線を使った手法を徹底的に検証しました。
MQL4のプログラミングができなくても、Excelを使ってもっとシンプルに検証する方法もあります。その話はまた別の機会に。
以上で、FXで勝てない理由とその解決法の解説を終わります。
勝てない理由8:プライスアクションのエントリーシグナルを待てない
欧米でも日本でも、安定して勝てるFXトレーダーはプライスアクションの売買シグナルを待ってエントリーします。僕もプライスアクションの売買シグナルを重視しています。
勝てない人は、面倒だから、チャートをみている時間が無いから、知識が無いから、といった理由でプライスアクションのシグナルを待つことができません。だから彼らのエントリーに位置的な優位性が多少あったとしても、エントリータイミングが悪いので勝てません。
プライスアクションの売買シグナルを待てない人はポジポジ病になります。「今すぐ勝たないと気が済まないから」「今すぐにさっきの負けを取り戻したいから」という相場の値動きとは全く関係のない個人的な理由でエントリーボタンを連打してしまうのです。
そんな問題を一瞬で解決してしまう方法があります。
解決策は、プライスアクションインジケーターとプライスアクションEAを組み合わせて半自動売買(セミオートマ売買)をすることです。長時間チャートをじっと観察し、ここぞというタイミングだけで間髪入れずにエントリーボタンを押す」という人間が苦手なことはコンピューターに任せればいいのです。
あなたという管理職であるリーダーは、どのあたりでエントリーしたいか、というざっくりとした方針を決めるだけです。