プライスアクション手法の売買シグナルとして使用するはらみ線(インサイドバー)について分かりやすく解説します。
はらみ線(インサイドバー)とは
はらみ線はプライスアクションの売買シグナルの一つで、インサイドバーとも呼ばれます。
はらみ線は、反転シグナルとしても継続のシグナルとしても使えます。
この画像は、はらみ線が3連発で出ているチャートの画像です。
画像のチャートでは、はらみ線を検出してくれるインジケーターを使っています。
はらみ線がどういうパターンなのかというと、比較的値幅の大きな1本目のローソク足の中に2本目(もしくは2本目以降)のローソク足がすっぽりと含まれているパターンです。
1本目の値幅からブレークアウトするローソク足は「シグナルバー」と呼ばれます。ブレークアウトするとブレークアウトの方向への売買シグナルが点灯することになります。
シグナルバーが1本目のローソク足の値幅を上にブレークアウトしていたら買いシグナルとなります。
ブレークアウトの方向によって買いシグナルにも売りシグナルにもなるということです。
はらみ線の2本目以降の値動き(含まれているローソク足の部分)を下位足で見ると、三角持ち合いなどのレンジ相場になっている場合がほとんどです。
例えば先ほどのはらみ線の例は、1時間足チャートでした。
↓1時間足ではらみ線が出ているチャート
この部分を下位足の5分足で見てみましょう。
はらみ線のパターンは、下位足で見ると「レンジブレークアウト」になっていることが分かります。
強めの一方的な値動き → 小幅なレンジ相場 → ブレークアウト という流れになっているのが分かると思います。
ダマシのはらみ線
はらみ線には、だましのはらみ線という特殊なパターンがあります。
はらみ線の2本目以降のローソク足でヒゲによるだましブレークアウトが出ているパターンのことです。
はらみ線のパターンの中で、上下どちらかにヒゲだけでブレークアウトした後、反対側にしっかりとブレークアウトして確定した場合にはより優位性が高いと言われています。
僕の経験上も、だましのパターンは上手くいっているときの方が多い気がします。
しかしこんな感じで、下方向にだましが出て、上方向にシグナルバーが確定し、結局最後は下に行くというようなパターンも結構よく見るので、そう甘くはないのが分かります。
全銘柄を対象とした長期的なバックテストをしてみないと何とも言えないですね。また本格的にバックテストして「だましのはらみ線」の方が上手くいきやすいのか?を調べてご報告したいと思います。
いずれにしても「だましのはらみ線」というのが存在するということを覚えておいてください。
以上で、はらみ線の解説を終わります。